三宅春楼筆。これは附記で、別に三宅石庵の高弟の中村良斎の手になる『懐徳堂定約』と題するものがあるはずであるが散逸して伝わらない。「定約」にもれている事柄や実情に合わない点を、宝暦八年(1758)八月、春楼が学主就任に際して書き加えたもの。『懐徳』第十二号(昭和九年刊)付録の「懐徳堂旧記」に活字翻刻されている。