加藤景範<かとう かげのり>著、中井履軒序、中井竹山跋、岩崎象外画。明和八年(1771)懐徳堂蔵版。本書は、明和七年(1770)、養母に対して孝養を尽くしたことにより「孝子」として幕府から表彰された山城国葛野郡川島村の義兵衛の行状を和文・挿絵入りで著したもの。川島村は竹山の妻の実家(革嶋家)の所在地で、竹山は『孝子義兵衛記録』を著して義兵衛のために積極的な顕彰運動を展開した。