三輪執斎<みわ しっさい>(1669−1744)から中井甃庵に宛てた六月十九日付の書状。懐徳堂の官許獲得を祝するとともに、その間の甃庵の奔走・尽力を労っている。内容からして、享保十一年(1726)のものと思われる。執斎は、後年陽明学中興の祖といわれた人物で、三宅石庵らと親交があり、当時江戸にあって、甃庵を助けて懐徳堂官許の端緒を開いた。『懐徳堂文書六巻』第二巻の『学問所建立文書 下』に所収。
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