三宅石庵筆。含翠堂<がんすいどう>は、享保二年(1717)五月、土橋友直<つちはし ともなお>ら郷内有志の手によって、摂津国平野郷市町(現在の大阪市東住吉区平野京町三丁目)に創設された。懐徳堂に先立つこと七年、含翠堂は懐徳堂の創設にも大きな影響を与えた。含翠堂では、五井持軒、三宅石庵、三輪執斎、伊藤東涯らをしばしば講師として招いた。「庭に年歴たる松のあるによりて、堂を含翠と名づくるもまた万年先生のたまものなり」(土橋宗信『含翠堂記』)という。本学文学部所蔵。
附属図書館Webサイトへ