五井蘭洲著、中井竹山手写。蘭洲が荻生狙徠(1666−1728)の『論語徴』を論駁した書で、付録は同じく狙徠の『弁道』を論難したもの。これは、蘭洲没後の明和三年(1766)、竹山が遺稿を整理し手写したもの。二十巻六冊。天明四年(1784)に、この続編として竹山が著した『非徴』とともに世に公刊された。本書は、平成元年、懐徳堂友の会より、懐徳堂文庫復刻叢書二『非物篇』として復刻されている。
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