中井履軒自筆。安永九年(1780)、履軒はその借家の一室の入口に「華胥国門」<かしょこくもん>という扁額を掲げ、自らを「華胥国王」に擬した。華胥国は、中国古代の伝説的君主、黄帝が昼寝をした時に夢の中で遊んだというユートピア。これは、その理想の国の治政の有様を和文で記したもの。本書は、平成二年、懐徳堂友の会より、懐徳堂文庫復刻叢書三『華胥国物語』として復刻されている。
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