幕末の動乱期、物価高騰、世上不安の中にあって、懐徳堂も運営に困窮を来たし、安政六年(1859)には、同志から永続助成金を得た。これは、同志から五年の期限で無利息で銀を借り入れ、それをまた当人に貸し付けて、その利息を受け取るというものであった。これは、その際の証書の一つ。『懐徳』第十四号(昭和十一年刊)付録「懐徳堂旧記拾遺」に「安政六年助成金証書四通」として活字翻刻されている。
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