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3-1.文献データベースを利用する

ここでは文献データベースを利用し、調べたいテーマから文献を探す方法を学びます。 (図2のA)

(1)文献データベースとは?

論文の書誌情報や抄録をオンラインで探せるようにしたもの(=世にどんな論文が出ているかを探すもの)。 電子ジャーナルの発達と各種リンクサービスの充実で、シームレスに論文本文へたどり着けることが多くなってきています。

文献データベースには有料のものと無料公開されているものがあり、大阪大学が契約していれば、大阪大学構成員は無料で使うことができます。

(2)データベース選択にあたって

各データベースは、それぞれ独自の方法・形式で構築されています。現状では全ての情報を網羅したデータベースや検索システムは存在しないため、求める情報に適したデータベースを選択する必要があります。データベースの選択にあたって考慮すべき点は以下のとおりです。

収録資料のタイプ

  • 文献(論文)を検索するためのDBか、判例や社会調査の結果などの事実情報を入手するためのDBか。

収録対象の範囲

  • どの主題分野を扱っているか。
  • 文献DBの場合:収録対象誌、収録基準はどのようなものか。
  • 収録期間、更新頻度はどうか。
  • 内容のレベルはどうか。学術レベルか一般レベルか、ビジネス・実務家向けか。

収録事項(項目)

  • 書誌レベル/抄録レベル/全文レベルのいずれか。その他、引用情報や所在情報は含むか。

(3)大阪大学で利用できるデータベースから一部紹介

日本語論文データベース

  • 総合: CiNii Articles(サイニィ・アーティクルズ), 雑誌記事索引集成データベース(ざっさくプラス), JSTAGE
  • 理工系: JDreamⅢ
  • 医学・看護系: 医中誌Web

日本の判例データベース

  • LEX/DBインターネット ※使える場所が限られます。総合図書館・生命科学図書館の専用端末と法学・高等司法・国際公共政策の各研究科からのみ利用可能。

利用方法

利用にあたっての注意事項

一部のデータベースには大阪大学からの同時利用者数に制限があります。

→ 利用が終わったら必ず「ログアウト」をして、次の利用者に譲ってください。

(4)CiNii Articlesを使ってみよう

CiNii Articlesの概要

  • 国立情報学研究所(NII)が提供する学術論文データベース
  • 日本の全分野の論文を探すことができる
  • 論文本文のPDFが利用できるものもある

例題 CiNii Articlesを使って「学校教育におけるナレッジマネジメント」について書かれた論文を探してみましょう。

検索語について

  • 指定した文字列がそのまま一致するものがヒット
  • 数字、アルファベットの大文字・小文字、全角・半角は区別しない
  • 著者は姓と名の間に空白を入れない方がベター

検索語を工夫する

検索画面

検索画面

検索結果一覧の画面

検索結果一覧の画面

書誌詳細情報の画面

書誌詳細情報の画面

論文本文の入手1

論文本文の入手1

論文本文の入手2

論文本文の入手2

(5)大阪大学 Discovery Service(まとめて検索)

冊子の資料、電子ジャーナル・電子ブック、各種文献データベース、大阪大学の学術成果物を集積した機関リポジトリを一括して調べることができます。何から始めればよいかわからないときなど、大阪大学Discovery Service→ を利用してみましょう。図書館ウェブサイト>クイックサーチ>まとめて検索からもアクセスできます。

注意点

  • 大阪大学で所蔵していない資料・利用できない電子資料もヒットします(図3検索ツール関係図)
  • 一部のデータベースについては、検索の対象外となります。
  • 各専門分野ごとのデータベースを使うと、精度の高い検索ができます → データベース一覧→

→ 練習問題3→

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