学位論文(博士論文)を探す
学位論文(博士論文)は、博士の学位を得るために大学院などに提出される研究論文のことです。流通を目的としていないので、入手するには、学位が授与された大学やその国の国立図書館への問い合わせが必要になる場合があります。
博士論文の探し方のより詳しい情報は以下の資料にまとめています。
資料別調べ方ガイド② 博士論文の探し方(大阪大学総合図書館参考調査カウンター)
大阪大学の博士論文
「大阪大学の博士論文について」のページをご覧ください。
国内の博士論文
1. 博士論文の情報を確認する
まず、論題・著者名・学位授与大学名・授与年などの情報を確認してください。
- CiNii Dissertations(国立情報学研究所)
国内で学位授与された博士論文を網羅的に(国立国会図書館や大学等の機関リポジトリのデータから)検索することができます。本文がデジタル化・公開されていれば、リンクをたどることで本文まで入手できます。
Point 「国立国会図書館デジタルコレクション - 限定公開」のうち、一部のものは国立国会図書館の個人向けデジタル化資料送信サービスで閲覧できる場合もあります。 - 日本博士録
1888(明治21)年~1962(昭和37)年までの、明治・大正・昭和の古い博士論文を調査できます。学位の種類毎に五十音順で排列された人物索引(第9巻)が便利です。
2. 入手する
1. のCiNii Dissertationsから本文を入手できない場合は、こちらの方法で入手します。国内の博士論文は、基本的に学位授与大学および国立国会図書館関西館に所蔵があり、以下の方法が入手の選択肢となります。
学位授与大学を訪問して閲覧する
大学によって利用のための手続きや利用可否などは異なります。まずは、図書館までご相談ください。
国立国会図書館関西館を訪問して閲覧する
国立国会図書館関西館 では、1923(大正12)年9月から2012(平成24)年度までの国内博士論文を冊子で所蔵しています。以下の方法で所蔵を確認の上、直接訪問して閲覧できます。
- 国立国会図書館オンライン
国立国会図書館の蔵書検索ができます。
詳しい検索方法は、リサーチ・ナビ:国内博士論文(国立国会図書館)をご覧ください。
複写物(コピー)を取り寄せる
著作権の状況や公開状況にもよりますが、一部分の複写が可能な場合もあり、その場合は複写物の取り寄せが可能です。なお、博士論文全文の複写には著者の許諾が必要です。
複写個所の特定が難しい場合など、お困りの際はまずは図書館までご相談ください。
海外の博士論文
海外の博士論文のうち、主に科学技術分野の欧米博士論文は、国立国会図書館が収集しています(1950年代後半~)。
- リサーチ・ナビ:海外博士論文(総論)
国立国会図書館にないものは、学位が授与された大学やその国の国立図書館に問い合わせたり、データベースや販売店を利用/経由し、購入する方法があります。最近ではWeb上で全文が公開され、利用できる場合も増えてきています。
全世界
- Open Access Theses and Dissertations
全世界から多くの機関が参加しています。収録されている大半の学位論文の全文を利用することが可能です。 - Global ETD Search
北米を中心に、多くの機関の学位論文情報を検索できます。一部の博士論文の全文を、無料で利用することが可能です。
イギリス
- British Library EthOS(英国図書館)
全英の学位論文情報を検索できるほか、無料公開されている機関リポジトリ等へのリンクもあります。ユーザー登録することで、フルテキストのダウンロードやオンデマンドによる電子化注文(有料)も可能です。
アメリカ・カナダ
- ProQuest Dissertations & Theses A&I 阪大契約データベース
北米を中心にした学位論文のデータベースです。データベース一覧からご利用いただけます。
1743年以降の学位論文を検索でき、冒頭24ページ分のプレビューを利用できるものもあります。また、検索結果からPDFやハードカバー等の入手形態を選択した上で、クレジットカードで直接購入することができます。以下の代理店を通じて購入することも可能です。