2013/3/28 小方厚 特任研究員(産)
文字だけでは伝えられないドレミの科学を,音声と動画で「視て」「聴く」電子版 CD つき.しかしここでは.CD は附録ではなく,紙の本が CD 附録のライナーノートのようなものである.すなわち,CD は「です・ます」調・数式なしで,それだけで内容が完結している.いっぽう本は「である」調で,フーリエ変換の基礎等を補っている.収録された音楽は学生の演奏で,録音はもっぱらスマートフォンという手作り著作.小方以外の著者3人は情報工学の大学院学生にして,大学のジャズ研究会の会員.成立の過程は,小方「学生とマルチメディア入り電子書籍を作る」日本物理学会誌 Vol.68, No.12, P.832-834 に記述されている.
2013/3/27 深尾葉子 准教授(経)
2013/3/13 石井正彦 教授(文)
2013/3/13 菅原由美 准教授(言)
2013/3/13 伊勢芳夫 教授(言)
今日流通している世界の歴史は「真実」なのだろうか?――19世紀以降の世界を考える際、「近代化言説」というキーワードが
不可欠です。帝国主義の時代、主に英語媒体によって世界中に「近代」が急速に広められた。しかしそれはあまりにも乱暴
であったため、様々な言説的「反抗者」が生れた。この本は、イギリスの「近代化言説」の猛威の中で様々な「反抗者」の抗う
インドと日本の姿を、文化論的方法で再現を試みたものです。
2013/3/5 Hans Martin Krämer 招聘教授(文)
2013/3/1 中村征樹 准教授(全学教育)
2013/1/15 澤井実 教授(経)
2013/1/15 中山康雄 教授(人科)
2013/1/9 久角喜徳 特任教授(工)
2013/1/8 杉田米行 准教授(言文)
2013/12/26 阿部武司 教授(文)
2013/12/25 千原秀昭 名誉教授
2012/12/25 田中仁 教授(法)
大阪大学中国文化フォーラムは,
中国・南開大学歴史学 院,台湾・東華大学歴史学系とともに国際セミナー「現
代中国と東アジアの新環境」を2007年から毎年開催しています。本書には,第3
回セミ ナー(大阪大学)の報告など41篇を収めました。(中国語)
2012/12/19 奥本泰久 特任教授(接合研)
中国の歴史書「史記」(司馬遷)の中に「愚者も千慮に一得あり」という一文があるそうです。凡人で愚かな者でも千に一つぐらいはいい考えもある、ということでしょう。本書は畏れ多くもこの一文を拝借し、「愚者の千慮」と題したエッセーです。還暦も過ぎ古希を迎えたいま、これまでの人生で悩み、喜び、感動した数々の断片を集めて一冊にしてみました。元々性格が素直でなく皮肉屋で、ダジャレとニヒルをこよなく愛してきたため「我がやぶにらみ語録」と副題をつけました。コインのような円形を斜めから見れば楕円に見えるように、物事を別の角度から見ればこれ迄とは違った新しい発見があるのではないかと。今迄、某重工業で30年近く働き(働かされ?)その後不況のあおりで某私立大学工学部に移って20年近く教鞭をとり、家庭では一人(だけ)の妻とトンビが鷹を生むはずもない一男一女との、全くスタンダードな父としての日常が含まれています。野次馬根性が旺盛のためか、よく渡航しましたので、そのときの経験談も多々含まれています。どうか一読願い、本書に負けない痛烈な皮肉をお寄せ頂ければ幸甚です。
2012/12/14 松野明久 教授(国公)
2012/12/12 松行輝昌 准教授(学際C)
地方自治を基礎とした地域経済発展に関する研究書です。
地域発展を考える際に基礎となる理論に加えて数多くの事例研究が紹介されています。
私は第8章「地域発展の経済政策-ベンチャーおよび商店街活性化-」を執筆しました。
地域に興味ある方全般におすすめです。是非図書館で手に取ってみてください。
2012/12/11 池田光穂 教授 (CSCD)
私が研究仲間と共に出版した、人間と動物の関わりの比較文化論
あるいは文化人類学の最新刊です。私の論文は第7章「野生動物とのつきあい方 :
生物多様性保全におけるツキノワグマとジュゴンの位相」にあります。
過去2年間において学振による科研費・萌芽研究で、日本において生物学や資源管理学の用語で
あった生物多様性がどのようにして市民生活の中に入って定着してきたのかについて研究をおこなってきました。
論文には書き切れなかった沖縄のジュゴン保護に関する情報は以下のURLで見ることができます:
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/120326dugong.html
2012/12/11 宮本又郎 (名誉教授)
2012/12/10 飯倉洋一 教授(文)
2012/12/6 木村重信 (名誉教授)
2012/12/3 田邉欧 教授(言文)
2012/11/21 松永和浩 助教(博)
2012/11/19 渡會仁 (名誉教授)
2012/11/6 深尾葉子 准教授(経)
2012/11/6 東稔節治 (名誉教授)
2012/10/31 澤井実 教授(経)
本書は第1次世界大戦期から1950年代ころまでの約半世紀における日本のナショナル・イノベーション・システム(軍官産学の諸部門から構成される研究開発体制)の変遷を検討しています。この間に起こった日中戦争・太平洋戦争がシステムのあり方に大きな影響を与えました。
現在、私たちは3.11以後の新しい時代に生きています。私たちの生活と将来を大きく左右するナショナル・イノベーション・システムはいかにあるべきか、そのことを念頭に本書を読んでいただければと願っています。
2012/10/25 山下仁 准教授(言文)
「読み書き能力」や「識字」と訳されると、リテラシーという問題が、あたかも個人のコミュニケーション能力の一部であるかのように思われるが、リテラシーの前提となる「言語」の形成や「選択」、そしてその「文字化」は、自明のようでありながら、実は極めて政治的なできごとでもある。本書では、リテラシーとはどのような問題の「場」なのか、歴史上および現代の具体的コンテキストから考察する7つの論考が収められており、 改めて「読める」ということの意味が問われている。
2012/10/17 杉本信正 教授(基工)
2012/10/16 松行輝昌 准教授(学際C)
私が客員研究員を務める東洋大学国際共生社会研究センター(CeSDeS)による最新の研究成果を纏めたものです。私は第3章「経済学から見た内発的発展」を執筆しました。
アジアの途上国が自立的に発展するためには先進国からの外部援助に頼る構造から脱け出し途上国内部の人的・物的資源を活用した内発的発展に移行することが重要です。皆さんは適正技術やBOPビジネスという言葉やkopernikというNPOについて見聞きしたことがあるかもしれませんが、こうした近年注目される途上国におけるソーシャルイノベーションは内発的発展と深く結びついています。
国際貢献、開発に関心のある人はもちろん、イノベーション、アントレプレナーシップに興味のある人にもおすすめです。是非図書館で手に取ってみてください。
2012/9/21 谷口勢津夫 教授(高司)
2012/9/11 難波誠 (名誉教授)
2012/8/23 玉井誠一郎 客員教授 (産研)
2012/8/6 池田光穂 教授 (CSCD)
この本は佐賀大学文化教育学部のファカルティ・ディベロップメント(FD)の一環で行われていた学術研究と高等教育を融合させようとする希有なプロジェクトの最終シンポジウム「知の現場力とはなにか」に私が招待されて、シンポジウムのパネラーとして講演、討論したものです。仕掛け人の1人、後藤正英先生は臨床哲学に造詣が深く、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)の大学院の教育活動に興味を持たれ、私の招致と相成ったわけです。私の担当箇所はPp.296-339 にあります。この講演のひな形になったのは、以下のウェブページにもあります。CSCDの臨床部門が担当している教育現場を写真と文章で楽しく綴っています。図書館で手に取ると同時に、是非、ウェブページにもおいでください。 ◎CSCDから発信する「知の現場力」の鍛え方
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/120722genbaryoku.html
2012/7/26 長崎広子 准教授 (言文)
2012/7/2 田野村忠温 教授 (文)
日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。本巻では日本語研究における統計処理の方法や諸問題を解説する。
2012/6/28 澤井実 教授 (経)
2012/6/28 中嶋啓雄 准教授 (国公)
2012/6/13 鈴木晋一郎 (名誉教授)
2012/5/16 大上正直 教授 (言文)
学習者の到達度目標をほぼ中級レベルに設定した総合的なフィリピン語の教材・学習書。3課~29課の会話文は最近の現地事情をよく踏まえてそのまま街で使えるような極めて自然なものにした。付録CDの作成に当たっては,リアルな雰囲気が十分に醸し出されるように総計6人のネイティヴ・スピーカーに登場人物別に吹き込みを担当してもらった。会話に出現する重要な表現に関しては詳細な文法解説を加えるとともに,学習効果の定着を図るべく練習問題をできるだけ多く盛り込んだ。また,学習者が途中で飽きることなく継続的かつ楽しく学習できるようにとくに若い世代の興味をそそるような28本のコラム,50枚の写真,6枚のイラストなども掲載した。
2012/5/8 松本充郎 准教授 (国公)
2012/5/8 田中仁 教授 (法)
本書は,地域研究の一環としての現代中国研究の活性化とその深化を図ることを目的とする部局横断的なプラットフォームである大阪大学中国文化フォーラムが,天津・南開大学歴史学院,台湾・東華大学歴史学系とともに,2007年から毎年開催してきた国際セミナー「現代中国と東アジアの新環境」において実現した研究交流をふまえて,これまでの成果を「共進化」する現代中国研究として問うものである。
全体を「第一部 グローバル大国・中国を透視する」5編;「第二部 周辺をみつめる」4編;「第三部 日本の立ち位置を凝視する」5編の三部構成とし,これに序章「歴史学と諸学との対話」と終章「21世紀東アジアにおける人間の安全保障に向けて」を加えた16編の論考によって,地域研究が有する学際性を中国20世紀史(歴史学)と諸ディシプリンとの対話という方法として紡ぎだそうと試みた。
本書をとりまとめるにあたって留意したのは,以下の三点である。第一に,歴史学と諸学との対話に関して,中国20世紀史においては現代の課題との関連性を意識することに注意をはらい,他方,21世紀「グローバル大国・中国」出現のありようについては個々のディシプリンをふまえて「語る」ことによって,「対話」の可能性を追求することである。各部(三つの視点)それぞれに,中国20世紀史(歴史学)にかかわる論考と21世紀「グローバル大国・中国」をめぐる論考を配置しているが,歴史学および諸学の双方にとって他領域の読者にも理解してもらえるような論述の工夫を行った。
第二に,現代中国研究をめぐる研究と対話の新たなプラットフォームをどのように構築するのかという問題である。東アジア大学間交流というアカデミックな対話は,国境による壁を相対化し相互の信頼醸成と相互理解を促進するための有効な手段であろう。同時に21世紀「グローバル大国・中国」の出現によって,中国専門家の狭いサークルを越えて,さまざまなディシプリンをもつ研究者による意見交換を可能にするプラットフォームの構築が求められる。
第三に,日本の中国地域研究の「個性を押しだす」ことである。現在と過去,過去と未来をどのように架橋するかについては,当然東アジア大国関係としての日中関係という視点から再検討がされなければならないが,同時にそれは矛盾・競合・対立から協調・共生・成長に向けての「共進化」を促すものでなければならない。
2012/4/26 田野村忠温 教授 (文)
日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。田野村が執筆を担当した本巻では、プログラミング言語Rubyによるテキストデータ処理の基礎を解説している。Rubyの一般的な入門書と異なり、Rubyの抽象的で難解な部分には立ち入らず、テキストデータ処理に真に必要な情報に絞って最大限に平易な説明を心がけた。Rubyの知識は日本語研究に限らず各種の研究、業務、日常のデータ処理に大いに役立つので、学生・教職員の方々に広くご覧いただければ幸いである。
2012/4/19 陳思勤 特任講師 (知財)
2012/4/19 福井希一 教授 (工)
平成17年度~平成19年度の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)において、「世界に伸びる人材」として活躍するためのグローバルコンピテンシー(国際競争力)の習得に資する英語、English for Specific Purposes (ESP)のe-Learningコンテンツを開発。コンテンツの内容は世界的な競争となっている先端科学技術分野の使える教養として先端科学技術リテラシーをとりあげ、先端分野での国際的企画力やコミュニケーションデザインの能力を陶冶する英語コンテンツを75チャプター以上を収録。
2012/4/19 角道正佳 教授 (日日セ)
2012/4/18 茶園成樹 教授 (高司)
2012/4/18 里内克巳 准教授 (言文)
これまでフェミニズムとの関連で周縁的に老いが取り上げられるくらいでしたが、近年はエドワード・サイードが『晩年のスタイル』(2006年)を遺して去った影響もあり、徐々に関心が高まりつつあります。そのような最近の動向を念頭にしてつくられた本論集では、トウェイン、ウォートン、ヘミングウェイ、フォークナー、アップダイクなどの著名なアメリカ作家ならびにエスニック系作家らの〈老い〉〈晩年〉の取り扱いを検討します。超高齢化社会を迎えつつある日本においても切実なテーマを、外国の文学者たちはどのように考え表現してきたのか、本書を読んで是非考えてみてください。
2012/4/18 池田光穂 教授 (CSCD)
「この本は次のプロジェクト研究によっています:大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」。本巻は、コンフリクトと移民現象に関連づける最新の成果を踏まえて、移民を集合的社会現象としてのみならず、その現象に巻き込まれる人々のアイデンティ ティと、研究者を巻き込んだ実践との間の関係性のダイナミズムとしてとらえ、コンフリクト解消にまつわる新しい射程と、この分野研究の教育実践への還元を 試みるものです。本巻の構成は、第I部から第V部までの5部からなります。まず移民とコンフリクトの理論的布置を示す、第I部 文化理論では、序論につづ き、人種主義や構造的暴力に関する解説と、それに取り組む国際協力体制に論じています。また離散(ディアスポラ)とアイデンティティを問題を論じる現代ユダヤ研 究の最先端のものを紹介することで、移民にまつわるコンフリクト研究が、現在非常にダイナミックな様相にあることを示しています。第 II 部 在日状況では、日本における移民にまつわりコンフリクト状況を具体的なモノグラフの記述を通して紹介する基幹部分です。それに引き続く 第 III 部 実践研究は、日本とベトナムのあいだを往還する研究班の紹介をとおして、コンフリクトの把握とその解消にむけての具体的な取り組みを立体的に紹介します。第 IV 部は、研究への誘いと称して、このコンフリクト研究の教育面での意義を強調するための学習文献ガイドです。想定する読者である初学者や大学院生は、この ガイドの導きをもとに、各論文と各論文の間の関係について、比較考量し、各人が依拠する学問的パラダイムの強みと弱みについて、自ら批判的に検討することが求められています。 第IV部の内容(=ブックリスト)の原型は次のウェブサイト(「コンフリクトと移民」を考えるブックガイド、http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/111224conflictRes.html)で一部紹介しています。リストに挙げられている本で、総合図書館に収書されていないものは、今後、寄贈するなりして、本学の若い学生や初学者たちに「コンフリクトと移民現象」を勉強していただける契機にしたいと希望しています」