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2-3.書誌情報から文献を入手する

次に、先ほどの参考文献リストの読み方をふまえて、著者・論文タイトル・掲載雑誌・掲載巻号・掲載ページなど論文の情報(=書誌情報)から論文入手までの流れを身につけましょう。(図2のB~H)

雑誌は電子ジャーナル、または冊子体(紙媒体)のかたちで流通しています。雑誌論文の入手手段を確認するには、次の2つの方法があります。

雑誌論文の入手手段の確認方法
  1. OPACを検索し、論文が収録された雑誌と巻号が利用できるかを確認する。
  2. 文献データベースで論文を検索して、本文へのリンク、または電子リソースリスト(ナビゲーション画面)へのリンクをたどる。

ここでは、1の手順を説明します(2については、この後の「3.どんな文献があるか探す」で説明します)。

OPACで雑誌を探す場合、電子ジャーナル、冊子体のいずれの場合も、論文著者名や論文タイトルからは検索できません。検索キーワードには収録雑誌名を使います。

(1)電子ジャーナルの利用

電子ジャーナルの利用は、論文を入手するのに、最も早く簡単な方法です。まずは電子ジャーナルで入手できるかを確認しましょう。

例題 小林 直樹, 濱田 雅美(2013)時系列生体信号の主成分分析を用いたインタラクティブ映像における映像酔い定量化.生体医工学.51(1), 17-23.

電子ジャーナルの探し方

  • 図書館トップページ→>クイックサーチ>蔵書検索(OPAC)を使って収録雑誌があるかどうかを確認します。
  • 検索キーワードに使うのは収録雑誌名(またはISSN)です。
  • 電子ジャーナルが見つかったら、自分が欲しい論文が収録された巻号(刊行年)が利用できるかどうかを「巻号」欄で確認し、「ejournal」ボタンをクリックします。
  • 使いたい巻号が利用できない場合も、冊子体が所蔵されていることがあります。あきらめずに、冊子体のリンクがあれば、確認してみましょう。

利用にあたっての注意事項

下記の行為は禁止されています。違反があった場合は、大学全体で電子ジャーナルの利用が停止されるおそれがありますので注意してください。

  • 自動ダウンロードソフト等を利用して、もしくは手動で、大量のファイルを短時間にダウンロードすること
  • フルテキストデータの複製、再配布
  • フルテキストデータを個人利用以外の目的で使うこと

(2)冊子体の雑誌の探し方

  • 図書館トップページ→>クイックサーチ>蔵書検索(OPAC)を使って収録雑誌があるかどうかを確認します。
  • 本文入手にはまず配架場所を確認し、自分が欲しい論文が収録された巻号があるかを所蔵巻号で確認します。

※OPACの使い方については、情報活用基礎 「図書館活用法」→の第3章を復習してください。

→ 練習問題2→

(3	)学外の所蔵検索

もし学内で入手できない場合、学外から取り寄せて利用する方法もあります。探している資料を所蔵している大学や図書館があるかどうかは、以下のようなツールで探すことができます。

CiNii Books (サイニィ・ブックス) →
日本全国の大学図書館の所蔵情報を検索できます。
NDLサーチ →
国内最大の蔵書を誇る国立国会図書館、および公共図書館等の所蔵情報を、デジタルコンテンツを含めて検索できます。
カーリル →
公共図書館・一部の大学図書館とAmazonを一括して検索できます。検索時に選択した図書館の所蔵情報と貸出状況を確認することができます。
大阪府Web-OPAC横断検索 →
大阪府内の公共図書館(府立・市町村立図書館など)の蔵書を横断して検索できます。一般向けの本・雑誌(週刊誌など)を探している場合はこちらもチェックすると良いでしょう。専門書も所蔵されていることがあります。

(4)取り寄せ / 訪問利用について

阪大にあるが自キャンパスにない場合
該当論文のコピー取り寄せが可能です。(白黒20円/枚、カラー60円/枚)
図書については現物の取り寄せも可能です。(無料)
阪大にないが他の大学図書館などにある場合
該当論文のコピー取り寄せが可能です。(複写料金+郵送料)
図書については現物の取り寄せも可能です。(往復郵送料)
他大学を直接訪問して利用することも可能です。

※詳細については 資料を取り寄せる→を参照してください。

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