図書館総合展において箕面市と本学の公・大連携を報告しました(11/12・火)

2019年11月26日

[2019.12.23(月)追記]
下記ページ(外部サイト)にて、フォーラムの様子を記録した動画が公開されています。
公・大連携の新しい形──箕面市と大阪大学の挑戦 | 図書館総合展

2019年11月12日(火)、パシフィコ横浜にて開催された第21回図書館総合展の第8回首長フォーラム「公・大連携の新しい形 ─ 箕面市と大阪大学の挑戦」において、西尾章治郎総長が倉田哲郎箕面市長と共に、2016年4月締結の「大阪大学箕面キャンパスの移転に係る合意」に基づく連携について報告しました。

フォーラムでは、2021年4月の箕面キャンパス移転に伴い同時に整備される、箕面市が施設を整備し大阪大学が無償で管理運営を行う新たな図書館について、取り組みの概要と今後の可能性等がそれぞれ報告され、満席になった会場で約200名の参加者が興味深く聞き入りました。

まず、西尾総長からは本学の歴史や概要等に続き、本学の社会貢献活動にかかる方針が紹介され、その実践の場として箕面市との連携を強化し、さらに新しい図書館において、大学図書館機能を兼ね備えた市立図書館を国立大学法人が運営するという国内初の試みを共に進めていることが報告されました。

次に倉田市長からは自治体の立場から、新たな図書館を設立することになった経緯、大学と市が一体となってまちづくりを推進できることの利点や今後への期待が語られました。

本学は地域と連携することで教職員や学生の活躍の場が広がり、また市は大学があることでまちが活性化され、共に連携が強化されることで利点が拡大されるという認識であり、今回の新たな取り組みにかかる大きな期待が伝えられました。

この図書館は本学学生・教職員の教育研究と、箕面市民の生涯学習を同時に実現できる、これまで存在しなかった新しいあり方の図書館とするべく、現在、運営方針等が協議されています。

最後のパネルディスカッションにおいては、図書館を活用した新たな取り組みについての質問があり、子供たちへのICTリテラシー教育やレファレンスサービスの高度化があげられ、そこに本学の知のリソースを提供できる可能性等が語られました。

この取り組みは、国内において稀有なものであり、今後は他の地域、他の大学にも参考となり得る事例のため、参加者にとって有意義な機会になったと思われます。

 

フォーラムの様子
フォーラムの様子

西尾総長 倉田市長
フォーラムで講演する西尾総長(左)と倉田市長(右)

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子