図書館DXの最前線!顔認証・QRコード認証による「手ぶらで入館・貸出」
皆さんは、図書館を利用する際に「学生証や図書館利用者票を忘れて入館できなかった」「鞄からカードを探すのが面倒」と感じたことはありませんか?
大阪大学附属図書館では、2025年より、全学的なDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、「OUID(大阪大学統合ID)」基盤を活用した「顔認証」・「QRコード認証」による新しい利用者認証システムを、全4館(総合・生命科学・理工学・外国学)に導入しました。
導入以降、利用者の約8割が入館時に顔認証を利用しており、多くの方に「手ぶらで入館・貸出」の快適さを実感いただいています。
今回は、皆さんの図書館利用をより便利にするこの新しい取り組みについてご紹介します。
カードがなくても「いつでも、手ぶらで」
新しいシステムの最大の特徴は、従来の物理カード(学生証・図書館利用者票)を使わずに、以下の2つの方法で「入館ゲートの通過」や「自動貸出機での資料の貸出」ができるようになったことです。
1. 顔認証: ゲートや機器に設置されたカメラに顔を向けるだけで、スムーズに認証されます。
2. QRコード認証: スマートフォンアプリ「マイハンダイアプリ」に表示されるQRコードをリーダーにかざします。
カードを忘れた日でも、あるいは両手が本で塞がっている時でも、ストレスなく図書館を利用できるようになりました。
顔認証・QRコード認証の利用準備
学生
事前準備は不要です。
学生証に登録されている顔写真データをもとに、顔認証がご利用いただけます。
教職員
「マイハンダイアプリ」をダウンロードすることでQRコード認証を利用できます。顔認証については、別途OUID(大阪大学統合ID)基盤上でご自身の顔写真の登録が必要となります。
(詳しい顔写真登録方法については「OUID顔写真の登録方法マニュアル」をご確認ください)
大阪大学のDX構想「OUDX」とOUID基盤
今回の新サービスは、大阪大学全体で推進するDX構想「OUDX」を支える、「OUID(大阪大学統合ID)」基盤を活用して実現しました。
OUIDは、入学前から卒業後まで、生涯にわたって利用できる統合ID基盤です。
図書館だけでなく、本部棟やD3センター等、学内のさまざまな施設で、入退室管理等に活用されています。
特に教職員の方々にとっては、これまで必要だった「図書館利用者票」の発行・携帯が不要となり、デジタル教職員証(顔認証/QRコード)を用いて、よりスマートに図書館をご利用いただけるようになりました。
利便性向上の先へ ― 図書館サービスの高度化
この新しい認証システムの導入は、単なる利便性向上にとどまりません。図書館利用者票の発行や、カウンターでの本人確認対応にかかっていた時間を削減することで、図書館職員は、
- 学術論文等のオープンアクセス支援
- 文献検索やデータベース利用に関する相談
等、皆さんの学習や研究をサポートする専門性の高いサービスに、いっそう注力できるようになります。
より質の高いサービスを目指して
顔認証による図書館の入館・貸出の全面導入は、国立大学として初の取り組みです。高精度な認証技術と、使いやすさを重視したシステムにより、学習・研究環境はこれまで以上に快適なものとなりました。
また、セキュリティ面でも継続的な改善を行っています。
デジタル学生証・教職員証のQRコードは、この秋、従来の「静的QRコード」から、一定時間で変化する「動的QRコード」へ切り替えられました。これにより、なりすまし等の不正利用をより強固に防止することが可能となりました。
大阪大学附属図書館では、今後もOUID基盤を活用し、利用者の声を反映しながら、「未来の図書館」を目指してサービスの向上に取り組んでまいります。




