教員著作の紹介 2011年4月以降到着分

2012/3/26  内田次信 教授 (文)

  近代精神と古典解釈 : 伝統の崩壊と再構築(国際高等研究所, 2012)


2012/3/16  太田妙子 教授 (保健セ)

  ワクチンと大学の保健管理 :ガイドブック2012(千葉大学総合安全衛生管理機構, 2012)


2012/3/5  大高順雄 (名誉教授)

  郭沫若研究第六高等学校創立百十周年記念論文集(大高順雄, 2012)


2012/2/24  稲葉章 教授 (理)

  アトキンス物理化学要論第5版(東京化学同人, 2012)

 本書が世界の多くの大学で教科書として使われているのは,改訂を重ねることによって,解説がいっそう洗練され,最先端の話題を取入れながら,しかも全体のページ数の増加を抑えていることによる.この第5版から多色刷りになって,見やすくなっただけでなく,色をうまく使って,複数の図になるところを一つの図にまとめ,相互に比較しやすくする工夫も行っている.アトキンス博士の教科書に共通する特色は,やさしく見せるためのごまかしの説明を排除し,学生が正しく理解することを優先しているところにある.

2012/2/17  飯野守男 講師 (医)

  Autopsy imagingガイドライン 第2版(ベクトル・コア, 2012)


2012/2/3  舘村卓 准教授 (歯)

  口蓋帆・咽頭閉鎖不全 : その病理・診断・治療(医歯薬出版, 2012)


2012/1/30  岸本忠三 特任教授 (IFReC)

  千客万来 : ライフサイエンスのトップリーダーと語る(千里ライフサイエンス振興財団, 2010)

  新・現代免疫物語 : 「抗体医薬」と「自然免疫」の驚異(講談社, 2009)

  現代免疫物語 : 花粉症や移植が教える生命の不思議(講談社, 2007)


2012/1/24  仲野徹 教授 (生)

  なかのとおるの生命科学者の伝記を読む(学研メディカル秀潤社, 2011)


2012/1/10  松行輝昌 准教授 (学際C)

  地域社会圏主義(INAX出版, 2012)

 建築家である山本理顕氏、末光弘和氏、仲俊治氏などとの「地域社会圏」に関する共同研究の成果です。日本が戦後推進した持ち家政策、「一家族=一住宅」システムが機能しなくなっており、それに代わる住まいのあり方として相互扶助やコミュニティ形成を促す集合住宅の提案を行っています。住宅とともにそれを支えるエネルギー供給、地域経済、モビリティ、住宅工法などについても構想しています。色々と検討が不十分な部分もあると思いますが、問いかけは本質的で議論のたたき台としては面白いのではないかと思っています。来年度私が担当する科目でも取り上げる予定です。皆さんからのご意見も聞いてみたいと思っています。興味を持たれた方は気軽にコンタクトして下さい。

2011/12/21  安田秀幸 教授 (工)

  金属材料組織学(朝倉書店,2011)


2011/12/21  岡田禎之 教授 (文)

  現代英語の等位構造(大阪大学出版会,2002)

 本書は筆者が大阪大学に提出した博士論文をベースに、加筆修正したものであり、等位構造に関わる8つの言語現象(接辞形態素の等位接続、go/come+動詞構文、分離先行詞をとる再帰代名詞、respective/respectively構文、照応代名詞のsloppy identity解釈、動詞句代用表現do it/do so、空所化構文、等位構造制約)を、意味機能論的なアプローチから捉えなおして、新たな説明原理を提示しようとしたものである。なお本書は、2003年度市河三喜賞を受賞した。

  意味と形式のはざま(英宝社,2011)

 本書は阪大英文学会叢書6巻として刊行したもので、大庭幸男教授との共編著である。言語形式とその意味機能が対応する場合ばかりではなく、両者がミスマッチを起こす現象も言語には存在するが、それぞれの執筆者が、様々なアプローチから、具体的な言語現象における意味と形式の対応関係を論じている。対象となる言語現象は、語レベルから始まり、句レベル、文レベル、最終的にはテキストレベルに至るまでの広がりを見せる。

2011/12/14  鴋澤歩 教授 (経)

  ドイツ現代史探訪(大阪大学出版会,2011)

 この本を書いた私たちは、広い意味での“ドイツ史”の研究に携わって、20年と少しになります。ちょうどそのころ、「ベルリンの壁」崩壊や「ドイツ再統一」のニュースが全世界を駆け巡ったのですが、多くの学生の皆さんは生まれてもいないか、ないしは物心つくかどうかだったのだと気づくと、なんだかクラクラする思いです。この20年に、ドイツという国で何が起きたのか、その歴史的背景は何なのか、そしてそこから、いま日本に住む私たちが何を学びとれるのか、あらためて考えてみました。「ドイツ? なにそれ? おいしいの?」という人にも(そうした人にこそ)読んでいただきたいと思います。

2011/11/21  長澤裕 准教授 (基工)

  検証大震災の予言・陰謀論(文芸社,2011)

 東日本大震災および福島第一原発事故は、すべてを変えてしまったと言っても過言ではないだろう。原子力エネルギーを推進してきた日本政府への信頼が損なわれると同時に、科学への信頼も著しく失墜した。テレビに登場した学者や政治家は、水素爆発以前は「原発は爆発しない」と断言し、爆発後も「想定の範囲内なので心配ない」みたいなことを言い続けてきた。原子力安全委員会も保安院も、非常時にはちゃんと機能しない組織であることが露呈した。それよりも悪いことに、3.11以前から原子力分野においては、誠実な科学的相互批判が行われていなかったようである。
 既存の権威の信頼喪失は、その権威によって虐げられてきたものにとって巻き返しを図る千載一遇の好機である。政府や科学の信頼喪失は、胡散臭い陰謀論者やインチキ健康食品の販売業者などにとっても、またとないチャンスなのである。「放射能」という目に見えない未知の恐怖が日本中にばら撒かれたのだから、いくらでもインチキ商売のネタになる。
 どうも日本政府は放射線の危険度を過小評価しているきらいがあるようだ。その逆に過度に危険を煽って騒いでいる連中がいることも事実だろう。おそらく真実はその中間にあるのだろうだけど、素人にはよくわからない。そこで本書はこうした話のうち、明らかにインチキな陰謀論やデマを取り上げて、懐疑集団であるASIOSが批判的に検証したものである。寄贈者はホメオパシーとヒマワリによる除染に関する項目を担当しているので、何かの参考になれば幸いである。

2011/11/10  中曽久雄 助教(法)

  ベーシックテキスト憲法 第2版(法律文化社,2011)

 本書は、大学の共通教育科目や法学部の基礎専門科目として開講される憲法の教科書として編まれ、初版が2007年に出版され、第二版が2011年に出版されることになった。執筆者は全員、大阪大学大学院法学研究科の出身者で、若手の研究者である。本書の最大の特徴は、読者(とりわけ、初学者)に対する配慮から様々な工夫をこらしていることにある。まず、各章の冒頭でポイントや論点整理を行って、その章においてどこに特に注意して読むべきかが明示されている。また、本文には、多くの主要な判例について判旨を簡潔にまとめて組み込みている。それだけでなく、本文の中でのキーワードは太字にして、読者に対してどこが重要なポイントであるかを示している。さらに、章の最後には設問を立て、単に判例や学説を暗記するのではなく、憲法上の問題について、得られた知識をもとにして自らの頭で考え自分なりの答えを見出すことの重要性を訴える。このような本文にこらした工夫以外にも、コラムや学習に役立つウェブサイトを設けたりしている。要するに、本書においてなれている工夫は、ひとえに読者のメリハリの効いた学習に寄与することを目的とするものである。本書が憲法の基本をしっかり学べる基本書として多くの読者に迎えられることを願っている。

2011/11/10  古川敏明 講師(言文)

  消滅の危機にあるハワイ語の復権をめざして (明石書店,2010)

  外国語教育学研究のフロンティア (成美堂,2009)


2011/11/10  田野村忠温 教授(文)

  アプリケーションソフトの応用 (明治書院,2011)

 日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。本巻ではテキストエディタ、Word、Excelの応用を解説している。田野村の担当した第1章の主題は「秀丸エディタ」の応用的な利用法である。特に日本語研究に限らず各種の研究や日常のデータ処理に広く通用する内容にしてあるので、同エディタを使っている学生・教職員の方々に広くご覧いただければ幸いである。

2011/10/20  由本陽子 教授(言文)

  レキシコンに潜む文法とダイナミズム (開拓社, 2011)

 心の中の辞書は、単に単語がリストされ記憶されている場所なのだろうか?本書では、いくつかの具体的な言語事象を取り上げて、心的辞書が「語の文法」と呼べるような規則性を有することを示すと同時に、話者の日々の経験に根ざす豊かな情報を含むことを明らかにし、そのような情報をもとに新たな語を作り出したり、文脈に沿った解釈を柔軟に生み出すダイナミックな側面があることを明らかにしていく。

2011/10/18  池田光穂 教授(CSCD)

  人と動物、駆け引きの民族誌 (はる書房, 2011)

 狩猟され、儀礼され、飼育され、実験される動物たち世界各地で、動物たちがどのように扱われ、どういう存在として捉えられ、人との間でどのような関係が築かれてきたのか。本書は、文化人類学の研究者たちが、「駆け引き」に焦点をあてながら、ボルネオ島の狩猟民社会、ニューギニア島、コモロ諸島、ラオスの農耕民社会、新疆、エチオピアの牧畜民社会および現代日本の実験室における人と動物の関わりを、緻密な民族誌のなかに浮かび上がらせる。

2011/10/17  里内克巳 准教授(言文)

  バラク・オバマの言葉と文学 : 自伝が語る人種とアメリカ (彩流社, 2011)

 第44代アメリカ合衆国大統領であるバラク・オバマは、政治家になる前の若き日々を、無名時代に自らの手で書いています(邦訳題『マイ・ドリーム』)。本書はその文学性豊かな回想録を手掛かりに、文学・文化・歴史という大きな枠組みの中で現代アメリカの問題を捉えようとする試みです。エスニック文学の研究者5名がそれぞれの専門からオバマの自伝に光を当て、主として〈人種〉をめぐる歴史的な文脈の中に置きつつその魅力を解明します。同時に本書には、オバマという誰もがある程度は知っている同時代の人物を糸口にして、アメリカの歴史や文化に馴染みの薄い読者を案内する一般書としての性格も持たせました。独特の切り口から展開させたアメリカ(文学)研究入門として是非お読みください。

2011/10/14  赤井久純 教授(理), 白井光雲 准教授(産研)

  密度汎関数法の発展 : マテリアルデザインへの応用 (シュプリンガー・ジャパン, 2011)

 密度汎関数理論は純粋な理論的興味から出発したが、今や現実の物質科学あるいは応用にとって必需品となってきた。このような時期において、物質科学・応用を目指す学生、若手研究者のために全く新しい教科書を目指した。
1,従来のDFTの教科書にあるような、長々とした数学的証明に埋没することなく、その基本となるアイデアを手っ取り早く説明。
2,急速に拡大する応用分野を概括し、DFTの典型的な使い方を示す。しかしそれはハンドブック的用例集にならないよう、原理との結びつきを強調。DFTの何がメリットとなっているのか、を説明。
3,ほとんどの理工系の学生は、固体の性質としてバンド理論を学んでいるが、従来の教科書的なバンド理論の理解と、現実に応用されているDFTによる解釈との間には少なからぬギャップがある。これを埋めるものとしても編纂されていて、大学院の「固体物理学特論」などの教科書にも最適。
4,理論の最先端に野心的な学生の要望にも応えるべく、理論の最前線を紹介し、理論の将来の発展方向を指し示す。

2011/9/16  大野義照 (名誉教授)

  P-29(大阪大学山岳会,1975)

 1950年代は、1953年(昭和28年)の英国によるエベレスト、1956年(昭和31年)の日本によるマナスルの初登頂など、8000メートル峰(14座ある)の初登頂ラッシュが続き、これを受け1960年代、若い層を中心に登山が盛んになり、大学山岳部は海外登山を目指しました。大阪大学体育会山岳部の部員、OB、OGで構成される大阪大学山岳会は、1963年から1970年にかけて4度の登山隊をネパールヒマラヤのP29峰(7835m)へ送りました。これらの登山隊の派遣は、総長をはじめ大阪大学後援会等の全学の支援を得て実現したもので、4度目の遠征によってようやく未踏峰の頂上に達することができました。一次隊にはTV局のカメラマンが参加し、活動の様子はTVでも放映されました。登山隊は登山だけでなくキャラバン中に周辺の民家や医療事情、薬草に関する調査を行っています。これらの登山・調査の報告書が「P―29」です。DVDにはTVで放映された16㎜フィルム、隊員が撮影した8㎜フィルム、写真、スライド、報告書「P-29」などが収録されています。

  P-29第1~4次遠征の記録 (大阪大学山岳会,2011)

 1950年代は、1953年(昭和28年)の英国によるエベレスト、1956年(昭和31年)の日本によるマナスルの初登頂など、8000メートル峰(14座ある)の初登頂ラッシュが続き、これを受け1960年代、若い層を中心に登山が盛んになり、大学山岳部は海外登山を目指しました。大阪大学体育会山岳部の部員、OB、OGで構成される大阪大学山岳会は、1963年から1970年にかけて4度の登山隊をネパールヒマラヤのP29峰(7835m)へ送りました。これらの登山隊の派遣は、総長をはじめ大阪大学後援会等の全学の支援を得て実現したもので、4度目の遠征によってようやく未踏峰の頂上に達することができました。一次隊にはTV局のカメラマンが参加し、活動の様子はTVでも放映されました。登山隊は登山だけでなくキャラバン中に周辺の民家や医療事情、薬草に関する調査を行っています。これらの登山・調査の報告書が「P―29」です。DVD・P-29第1~4次遠征の記録にはTVで放映された16㎜フィルム、隊員が撮影した8㎜フィルム、写真、スライド、報告書「P-29」などが収録されています。

2011/9/15  中山康雄 教授(人科)

  規範とゲーム : 社会の哲学入門 (勁草書房,2011)


2011/9/7  堀江新二 教授(言文)

  さくらんぼ畑 (群像社,2011)


2011/8/25  飯野守男 講師 (医)

  死因不明社会2 なぜAiが必要なのか (講談社,2011)


2011/8/8  渡辺純二 准教授 (生命)

  物理学入門(シリーズ生命機能 4) (朝倉書店,2011)


2011/8/5  松行輝昌 准教授 (学際C)

  ソーシャルイノベーション (丸善,2011)

 現在我が国は様々な社会的課題を抱えています。そうした課題に対して行政だけに解決を委ねるのではなく、革新的な手法により地域や市民が自発的に取り組む動きがあります。社会起業家やコミュニティビジネスだけでなく様々な主体がこうした課題に積極的に取り組んでいます。ソーシャルイノベーションと呼ばれるこうした一連の潮流を経営学、経済学、地域科学の手法で分析したのが本書です。来年度の共通科目「ソーシャル・デザイン」の教科書として使用します。皆さんの感想なども聞いてみたいと思っています。ご興味をもたれた方は気軽にコンタクトして下さい。

2011/8/5  菅野盾樹 (名誉教授) 

  知覚の哲学 (筑摩書房,2011)


2011/7/29  田野村忠温 教授(文)

  コーパスとしてのウェブ (明治書院,2011)

 日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。本巻ではインターネットを日本語研究に用いる方法と可能性を追求する。

2011/7/13  岡田光正(名誉教授)

  群集安全工学 (鹿島出版会,2011)


2011/7/8  田野村忠温 教授(文)

  コーパスの作成と活用 (明治書院,2011)

 日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。本巻にはコーパスの作成・入手・利用の解説に加え、コーパスに基づく日本語研究事例の概観を収める。

2011/6/27  加賀有津子 教授(工)、小浦久子 准教授(工)、澤木昌典 教授(工)、柴田 祐 助教(工)、福田知弘 准教授(工)、若本和仁 准教授(工)

  JUDI関西 仕事の軌跡と展望 (都市環境デザイン会議関西ブロック,2011)

 本書は、JUDI(都市環境デザイン会議)という都市環境デザインの専門家による団体の関西ブロックの会員が1991年の同会議設立以降に携わってきた仕事の事例をもとに、関西でのこの20年間の都市環境デザインについて集大成したものである。都市デザイン、都市計画、まちづくり等の分野に関わろうとする若い人たちに、先輩たちの仕事ぶりや仕事に立ち向かう哲学を知ってもらうのには好著である。構成は以下のとおり。
 第1章 JUDI関西と震災復興
 第2章 都市の開発と再生
 第3章 景観づくり
 第4章 公共空間の魅力づくり第5章 空間を育てるまちづくり
本学の教員(以下・掲載順)や卒業生の専門家も多数執筆している。
「地域環境と景観計画」(地球総合工学専攻・小浦久子准教授)
「大規模開発ガイドラインづくり」(地球総合工学専攻・若本和仁准教授)
「土地利用による景観形成」(環境・エネルギー工学専攻・柴田祐助教)
「仮想景観技術の展望」(ビジネスエンジニアリング専攻・加賀有津子教授)
「都市の公共空間の特質と推移について」(環境・エネルギー工学専攻・澤木昌典教授)
「新しいプレゼンテーション技術としてのVR」(環境・エネルギー工学専攻・福田知弘准教授)

2011/6/27  渡邉肇 教授(工)

  脱皮と変態の生物学 (東海大学出版会,2011)

 昆虫や甲殻類の内分泌研究は、害虫駆除や有用昆虫の利用、水産物の有効利用などで重要性を増している。本書は、脱皮と変態の基礎から応用までを多角的に解説しており、内分泌系の基礎的な知見から、環境にやさしく選択性の高い昆虫成長制御剤の開発まで、最新の知見を広く紹介している。

2011/6/9  澤木昌典 教授(工)、矢吹信喜 教授(工)、福田知弘 准教授(工)、池 道彦 教授(工)、下田吉之 教授(工)、惣田 訓 准教授(工)、松村暢彦 准教授(工)、柴田 祐 助教(工)、青野正二 准教授(人)

  はじめての環境デザイン学 (理工図書,2011)

 本書は,これから環境デザインを学ぶ人のための入門書である.18章構成の前半では,環境への理解と持続可能性を重視する視点から,後半では都市 環境に関わる諸分野に関して,これからの環境デザインに必要な考え方や技術とその応用について網羅している.

2011/5/26  高木信二 教授(経)

  Managing capital flows (Edward Elgar,2010)

  Emerging Asian regionalism (Asian Development Bank,2008)

  Inclusive, balanced, sustained growth in the Asia Pacific (Institute of Southeast Asian Studies,2010)


2011/5/26  田野村忠温 教授(文)

  アプリケーションソフトの基礎 (明治書院,2011)

 日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。本巻ではアプリケーションソフトによる日本語データ処理の基礎を解説している。

2011/5/26  白井光雲 准教授(産研)

  現代の熱力学 (共立出版,2011)

 教える立場からではなく、使う立場からの全く新しい熱力学の教科書。
1、現代的課題に応える熱力学
2、豊富で新鮮な実例
3、不可逆過程も正面から取り入れる
4、実例による概念の把握
5、熱力学の広範囲な有用性
6、研究の最先端からの題材
http://www.cmp.sanken.osaka-u.ac.jp/~koun/therm/therm.html  に訂正表とともに更なる議論、問題が掲載。

2011/5/26  玉井誠一郎 客員教授(産研)

  知財戦略経営概論 (日刊工業社,2011)

 (pdf: 1.53MB)

2011/5/23  那須正夫 教授(薬)

  セルフメディケーションのためのくすりの話(阪大リーブル ; 27) (大阪大学出版会,2011)

  食品衛生学 : 「食の安全」の科学 (南江堂,2011)

  環境衛生の科学 (三共出版,2011)


2011/5/9  矢吹信喜 教授(工)

  工業情報学の基礎 (理工図書,2011)

  情報工学を専門とする学科以外の一般の大学工学部における情報関係の教育では,FORTRANのようなプログラミング言語教育とアプリケーションソフトウェアの使い方が中心で,基礎がどうもないがしろにされている傾向が見受けられる.しかし,大学教育では将来実務に就いてからも有効な根本的な基礎をしっかりと学生の頭の中に入れることが重要だと考えられる.本書では,情報学の基礎として極めて重要な離散数学のなからか,数と情報,集合,関数と関係,組合せ,グラフ理論,論理学などについて記述し,その後,データ構造,探索・整列・最適化,データモデル,オブジェクト指向などの情報学の基本を記し,最後に,形状モデリング,VR/AR,プロダクトモデルといった応用面に触れた.本書は,一つの科目の教科書としてよりも,2年生から3年生にかけて,2,3科目でまたがって使える教科書という意識で執筆した.もちろん,学生の自習にも向いている.
 次に,本書は,大学教育だけでなく社会人となっている工学系技術者が,情報学の基礎を系統的に学び,実務に活かせるように,という意識でも記述した.本書を読むことにより,社会人の技術者は,情報学の基礎から応用分野を俯瞰することができるようになり,実務においてコンピュータを使ったシステムを開発する場合,そもそもそうしたシステムがなぜ必要なのか,他のシステムではできないのか,といったことを根本から考え,組織内で説得する力を培うことができると考えている.また,実際に開発を行うシステムエンジニア(SE)達と要求仕様を打合せする時などに,SEからの提案や質問の意図を速く深く理解できるだけでなく,適切な指示や注意を与えることができるようになり,より良いシステム開発に役立つものと考えられる.
 本書が,多くの工学系の教育者,学生,社会人の役に立てば幸いである.

  Collaborative Design in Virtual Environments (Springer,2011)

 本書は,SpringerからInternational Series on Intelligent Systems, Control, and Automation: Science and EngieeringのVolume 48として,私の友人の一人であるシドニー大学(現在は,UNSWへ異動)のXiangyu Wangらが編集者となり,全16章を分担して,「仮想的な環境における協調的な設計」に関して,深く,幅広く記述したものである.この分野は,設計・工学において,研究および実務両面において,今後ますます重要度を増すと考えられており,入門として,あるいはこの分野の研究者であれば,参照本として価値が高いと考えられる.私が記述したのは,Impact on Collaborative Virtual Environments on Design Processである.ハードカバーである.
  This book has been published as Volume 48 of International Series on Intelligent Systems, Control, and Automation: Science and Engieering from the famous publishing company, Springer. This book was edited by one of my good friends, Dr Xiangyu Wang of UNSW of Australia et al. and consists of 16 chapters, each of which was written by famous or very active researchers in the field of collaborative design in virtual environments. This field will be increasingly important both in research and practice. This book provides readers with good introductory lectures and it also plays a role of good references for advanced researchers. I wrote a chapter of Impact on Collaborative Virtual Environments on Design Process in this book. This book is a hardcover.

2011/5/6  渋谷陽二 教授(工)

  塑性の物理 (森北出版,2011)

 本書は,転位に代表される材料の欠陥の力学挙動と,マクロな塑性変形を理解するための基礎的な事項を中心にまとめたもので,いわば「塑性の物理(Physics of Plasticity)」に関する初学書と考え記述している.機械工学を学び,さらに材料科学の基礎を習得されたい人は第3~6章を中心に,また材料科学を学び,さらに機械工学の固体力学の基礎を習得されたい人は第1~3章,7章を中心に読んでいただければ効率的に学べる構成になっている.

2011/4/28  田野村忠温 教授(文)

  コンピュータ利用の基礎知識 (明治書院,2011)

 日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。本巻ではコンピュータ利用の前提となる基礎知識を中心に解説している。

  ウェブによる情報収集 (明治書院,2011)

 日本語研究におけるIT関連技術利用の手法を展望した講座の1冊。本巻はインターネットを通じた日本語研究関係の情報収集を主題とする。

2011/4/25  小倉明彦 教授、冨永恵子 准教授(生)

  記憶の細胞生物学 (朝倉書店,2011)

 記憶は脳内でどのようにして生じるか。その細胞レベルの機構の解明は、近年目覚ましい勢いで進んでいる。現時点でどこまでわかっており、どこから先がわかっていないかを解説する。その上で、わかっていない代表としての「長期記憶の成立機構」について、当研究室独自のアプローチを紹介する。

2011/4/19  中村安秀 教授(人)

  Maternal & Child Health (MCH) Handbook World Report 2010 (International Committee on MCH Handbook,2011)

  報告書 ジェンダー共生ワークショップ (公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン,2011)

  緊急人道支援海外調査報告 (中村安秀,2011)

  最終報告書 人道支援に対する地域研究からの国際協力と評価 (中村安秀,2011)

  国境を越えてつながる、こころのケア (中村安秀,2011)

  国際保健分野の人材育成のあり方に関する研究 (H20-国際-指定-002)2010年度(平成22年)総括・分担研究報告書 (中村安秀,2011)

  母子健康手帳の活用に関する調査研究 (財団法人こども未来財団,2011)


2011/4/18  八木厚志 教授(情)

  可解性の理論 (岩波書店,2011)

  解の挙動と自己組織化 (岩波書店,2011)

  八木厚志ホームページ をご覧ください。

2011/4/15  澤井実 教授(経)

  産業技術政策 : 1980-2000(通商産業政策史第9巻) (経済産業調査会,2011)

 (独)経済産業研究所による20世紀終盤における通商産業政策史に関する編纂事業(編集主幹:尾高煌之助一橋大学・法政大学名誉教授、全12巻)が2006年度から開始され、5年間の編纂期間を終えて、本年4月から成果刊行が始まった。最初に第4巻『商務流通政策』と第9巻『産業技術政策』が刊行された。本書『産業技術政策』では、1980年代の貿易・技術摩擦、1990年代の経済の長期低迷などの難題に直面した時代に、通商産業省の「産業技術政策」が何を課題とし、目標実現のためにどのような努力がなされたのか、またその目標はどこまで達成されたのかを検討した。

2011/4/7  嶋本隆光 教授(日日セ)

  イスラーム革命の精神 (京都大学出版会,2011)


2011/4/6  稲葉章 教授(理)

  アトキンス基礎物理化学 (東京化学同人,2011)

 量子論とそれに基づく原子,分子の構造,化学結合,分子内運動を扱うミクロな物理化学と,熱力学とそれに基づく相平衡,化学平衡を扱うマクロな物理化学とを対比させ,どちらを先に学習するのがよいかは,教師の間ではかなり以前から論じられてきた.これまでの物理化学の教程では講義も教科書もマクロを先にし,ミクロを後にする方式が大部分であった.本書は伝統的な順序とは違って,ミクロを先に教える方式を採用している。