2016/3/24 飯塚一幸 教授(所属)
2016/3/22 酒井裕美 准教授(言語文化研究科)
2016/3/11 津田守 名誉教授(グローバルコラボレーションセンター)
2016/3/11 小河久志 特任助教(グローバルコラボレーションセンター)
2016/3/9 大久保規子 教授(法学研究科)
2016/3/7 吉野勝美 名誉教授(工学研究科)
2016/3/7 渡邉克昭 教授(言語文化研究科)
2016/3/1 畑田耕一 名誉教授(基礎工学研究科)
2016/2/24 千原秀昭 名誉教授(理学研究科),稲葉章 名誉教授(理学研究科)
2016/1/15 谷口勢津夫 教授(高等司法研究)
2016/1/5 稲葉章 名誉教授(理学研究科)
2015/12/15 中嶋善輝 准教授(言語文化研究科)
2015/12/14 松田准一 名誉教授
2015/12/10 杉田米行 教授(言語文化研究科)
2015/12/10 松田岳士 教授(法学研究科)
2015/12/7 中村未来 研究員(文学研究科)
2015/11/25 中島和江 教授(医学部附属病院)
2015/11/10 荘司育子 教授(日本語日本文化教育センター)
「文法」は、一般に「統語論」という分野で語られるものである。言葉は、言語形式が他の言語形式と結びつくことによって、より大きな言葉の連鎖を形成し、最終的には一つの「文」を作り上げる。では、「文」ができるまでの過程には、どのような言語形式が、どのような働きをしていると考えられるのだろうか。本書は、日本語の統語を「収束」と「展開」という概念を用いることによって、言葉の仕組みを単純明快に解き明かした文法書である。
2015/11/10 吉野勝美 名誉教授(工学研究科)
2015/10/15 中澤渉 准教授(人間科学研究科)
2015/10/7 藤井英俊 教授(接合科学研究所)
2015/10/7 大前玲子 非常勤講師(全学教育推進機構)
2015/10/7 竹内栄一 教授(工学研究科), 田中敏宏 教授(工学研究科)
2015/8/25 竹中浩 教授(法学研究科)
2015/8/25 工藤真由美 名誉教授(文学研究科)
2015/7/30 Wolfgang Schwentker 教授(人間科学研究科)
2015/7/22 竹中浩 教授(法学研究科)
2015/7/17 森田浩 教授(情報科学研究科)
2015/6/24 稲葉章 名誉教授(理)
物理化学を教授するうえで腐心するのは,学生諸君に興味をもってもらい,彼らが自発的な学習に臨める教材をどう提供するかである.これは分野を問わず言えることだが,物理化学のような基礎分野では特にそうである.本書では,熱力学はなぜ役に立つか(1.1節)に始まり,量子力学がなぜ必要か(12.1節),なぜ統計か(29.1節)と展開される.一見,非常にオーソドックスな教科書の構成をしているが,読者の疑問を先取りした問いかけが多数あり,これほど本文に「なぜ」が仕込まれた物理化学の教科書も珍しい.これに引き込まれて読み進むうちに基本原理を理解してもらいたいという,著者のしたたかな作戦が見てとれる.初学者が戸惑う波-粒子二重性や量子もつれ(重ね合わせ),不確定性原理については,箱の中の粒子やスリットによる干渉実験にこだわり,思考実験を含めユニークな説明で多くの紙面が費やされている.本書は全部で36章からなり,上巻は20章までである.
2015/6/9 中野耕太郎 准教授(文)
2015/5/28 菅真城 教授(アーカイブズ)
2015/5/27 友枝敏雄 教授(人)
本書は、2001年に第1回調査を実施して以来、6年ごとに実施している高校生調査(調査票調査)のデータの計量分析の結果を、第3回調査(2013年)を中心にしてまとめたものである。本書の特色は次の2点である。第1は、3時点12年間のデータの分析によって、21世紀に入ってからの高校生の「規範への同調傾向の強まり」と「保守化の進行」を明らかにしたこと。第2は、第3回調査(2013年)で実施した「震災・原発」に関する意識の分析から、「文系の生徒より理系の生徒の方が原発支持である」「女子生徒の方が男子生徒よりも脱原発志向である」という興味深い知見が得られたこと。日頃私たちが若者に対して何となく抱いている感覚を、意識調査のデータにもとづいて客観的に解明することを試みた書籍である。統計分析の手法に慣れていない人には、因子分析、重回帰分析などをわかりやすく解説した「(コラム)調査票調査を深く理解するための基礎知識」が役に立つはずである。
2015/5/25 Beverley A. Yamamoto 教授, Bysouth, Don 特任講師(インカレ)
2015/5/25 福井康太 教授(法)
本書は、ドイツ法理論の著名な論者で、憲法、メディア法の大家でもある、フランクフルト・アム・マイン大学のトーマス・ヴェスティング教授の高著”Rechts Theorie”の邦訳である。ヴェスティング教授は、本書において、伝統的なドイツ法理論を乗り越え、ニクラス・ルーマンのシステム理論と格闘し、グローバルかつ流動的な21世紀にふさわしい法理論の可能性を問うている。この本は学生向けの教科書として書かれたと聞いているが、これを読むには高度の教養と法理論の歴史についての十分な知見、そしてルーマンのシステム理論についてのかなりの知識を必要とし、専門の研究者でも十分に咀嚼しきれないほど充実した内容となっている。これが学生向け教科書とは恐るべきことである。このため訳者は原著の叙述を読みやすい日本語に直すのに大変苦労することになった。もっとも、その結果、本書はじっくり腰を落ち着けて読む気があれば、どうにか内容を把握できる程度の難易度の訳書として仕上がっている(複数の方からのコメントによる)。訳者は京大教授で著名な憲法学者である毛利 透、成城大学教授でメディア法の第一人者である西土 彰一郞、大阪大学院法学研究科博士後期課程の川島 惟、そして私の4人。大阪大学の優秀な学生諸君に是非とも本書と格闘してもらいたい。
2015/5/25 藤目ゆき 准教授(言)
2015/5/22 高橋文治 教授, 浅見洋二 教授(文)
2015/5/21 生田美智子 名誉教授
2015/5/21 里内克巳 准教授(言)
本訳書は、アメリカの国民作家であり、『トム・ソーヤーの冒険』や『王子と乞食』などで知られるマーク・トウェインが、晩年期に長く断続的に書き継いだ長編小説である。生前は未発表であったこの作品は、南北戦争前のアメリカ南部の田舎町を舞台とし、人種問題をプロットの一部に組み込んだ暗く苦みに満ちた物語が展開する。一般的な明るいイメージのトウェイン像を大きく裏切る異色作であり、国内外で長く黙殺されてきたが、盛期から晩年に至る作家の歩みを凝縮した〈隠れた代表作〉として位置付け、詳細な解説を付して訳出・刊行した。翻訳書を通して、トウェインの新たな魅力を発見してほしい。
2015/5/18 牟田和恵 教授
2015/5/15 西原力 名誉教授
2015/5/11 尾鍋智子 特任准教授(未来)
2015/4/30 平尾俊一 教授(工)
平尾俊一教授の大阪大学の退職を機にSpringerから出版され、平尾教授の研究業績を総括した英文著書である。機能性レドックスシステムの構築に基づいたオリジナリティーの高い有機合成反応、π共役系化合物および生物有機金属化合物などの設計・合成に関する研究成果をまとめています。
2015/4/23 岸田文隆 教授(言)
対馬歴史民俗資料館の所蔵する新発見のハングル書簡類112通につき、写真とともに、翻刻・和訳・解説を付したものである。とくに朝鮮側倭学訳官らが日本側朝鮮語通詞の小田幾五郎に宛てたものが多く、1811年の朝鮮通信使対馬易地行聘交渉の外交の舞台裏を知るための好個の史料である。日朝関係史や朝鮮語史の資料として活用されることを望む。
2015/4/21 Abdurrahman Gulbeyaz(アブドゥルラッハマン ギュルベヤズ) 特任准教授(言)
2015/4/16 脇阪紀行 特任教授(未来)
2008年、茨木市に創設された学校法人、コリア国際学園は「越境人の育成」を掲げて、従来の民族教育を乗り越えて、国家の枠にとらわれずにアジア、そして世界で活躍するグローバル人材の育成をめざしている。中高6年間の一貫教育では英語、コリア語、日本語のトリリンガル教育に取り組んでいる。在日コリアン社会からなぜ、このような学校が生まれたのか。その背景や歴史をたどるとともに、緊張する東アジアの国際関係の中で揺れる卒業生のアイデンティティや学校経営の葛藤を追った。
2015/4/14 青天目信 助教(医)
2015/4/10 沖田知子 教授(言)
出版150年後の今もなお子どもから大人まで魅了する『不思議の国のアリス』の作者のルイス・キャロルは、実はオックスフォード大学の数学講師、今でいう文理融合型の天才でした。本書は、この作品に込められた遊び心や面白さをことばと論理にこだわって読み解くものです。細かい語法や表現を複眼でじっとみる「虫の目」、鳥瞰して大きな構図や仕掛けをみる「鳥の目」、時代の流れをこえて尽きせぬ魅力をみる「魚の目」といった多様な視点から迫るとともに、読む人の好みに応じた読み方ができるように編集にも工夫をしています。あわせて、ささやかな仕掛けも用意しています。ことば学というプリズムを通して、キャロルのことばと論理の多彩な輝き(prisms)をとらえて、ことばの面白さを楽しく味わってほしいと思います。
2015/4/8 小川敦 講師(言)
2015/4/7 池田光穂 教授(CSCD)
2015/4/7 山下仁 教授, 義永美央子 准教授, 植田晃次 准教授(言)
本書は大阪大学大学院言語文化研究科の教員および卒業生、在学生が中心となって編まれた論文集である。「やさしさ」を共通のキーワードにしながら、日本語教育、医療のことば、ろう教育、言語景観、震災と原発などのさまざまな事象にアプローチしている。言語や社会現象を研究の対象とするものが、それぞれの実践や思索、具体的な調査に基づいて、「やさしさ」という、古くて新しい価値 を再評価し、対話の可能性を提供する。