教員著作の紹介 2015年4月以降到着分

2016/3/24 飯塚一幸 教授(所属)

会沢正志斎書簡集 / [会沢正志斎著] ; 大阪大学会沢正志斎書簡研究会編 (思文閣出版, 2016)

2016/3/22 酒井裕美 准教授(言語文化研究科)

開港期朝鮮の戦略的外交1882-1884 / 酒井裕美著 (大阪大学出版会, 2016)

2016/3/11 津田守 名誉教授(グローバルコラボレーションセンター)

裁判員裁判時代の法廷通訳人 / 水野かほる, 津田守編著 (大阪大学出版会, 2016)

2016/3/11 小河久志 特任助教(グローバルコラボレーションセンター)

「正しい」イスラームをめぐるダイナミズム : タイ南部ムスリム村落の宗教民族誌 / 小河久志著 (大阪大学出版会, 2016)

2016/3/9 大久保規子 教授(法学研究科)

緑の交通政策と市民参加 : 新たな交通価値の実現に向けて / 大久保規子編著 (大阪大学出版会, 2016)

2016/3/7 吉野勝美 名誉教授(工学研究科)

回転交流機、変圧器及誘導電動機、整流機器、電力応用概論、照明 / 池田盈造講義録 (米田出版, 2016)

2016/3/7 渡邉克昭 教授(言語文化研究科)

楽園に死す : アメリカ的想像力と「死」のアポリア / 渡邉克昭著 (大阪大学出版会, 2016)

2016/3/1 畑田耕一 名誉教授(基礎工学研究科)

むかしの家に学ぶ : 登録文化財からの発信 / 畑田耕一編著 (大阪大学出版会, 2016)

2016/2/24 千原秀昭 名誉教授(理学研究科),稲葉章 名誉教授(理学研究科)

物理化学要論 / Peter Atkins, Julio de Paula [著] ; 千原秀昭, 稲葉章訳. -- 第6版 (東京化学同人, 2016)

2016/1/15 谷口勢津夫 教授(高等司法研究)

税法基本講義 / 谷口勢津夫著 第5版 (弘文堂, 2016)

2016/1/5 稲葉章 名誉教授(理学研究科)

エンゲル・リード物理化学 / Thomas Engel, Philip Reid著 ; 稲葉章訳 下 (東京化学同人, 2015)

2015/12/15 中嶋善輝 准教授(言語文化研究科)

簡明ウズベク語文法 = Qisqacha O?zbek tili grammatikasi / 中嶋善輝著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/12/14 松田准一 名誉教授

隕石でわかる宇宙惑星科学 / 松田准一著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/12/10 杉田米行 教授(言語文化研究科)

15週間で英語力倍増 / 山西敏博, 杉田米行著 (大学教育出版, 2014)

2015/12/10 松田岳士 教授(法学研究科)

イタリアにおける刑事手続改革と参審制度 / 松田岳士著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/12/7 中村未来 研究員(文学研究科)

戦国秦漢簡牘の思想史的研究 / 中村未来著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/11/25 中島和江 教授(医学部附属病院)

レジリエント・ヘルスケア : 複雑適応システムを制御する / エリック・ホルナゲル, ジェフリー・ブレイスウェイト, ロバート・ウィアーズ編著 ; 中島和江訳 (大阪大学出版会, 2015)

2015/11/10 荘司育子 教授(日本語日本文化教育センター)

日本語の統語的原理 : 「収束」と「展開」 / 荘司育子著 (大阪大学出版会, 2015)

 「文法」は、一般に「統語論」という分野で語られるものである。言葉は、言語形式が他の言語形式と結びつくことによって、より大きな言葉の連鎖を形成し、最終的には一つの「文」を作り上げる。では、「文」ができるまでの過程には、どのような言語形式が、どのような働きをしていると考えられるのだろうか。本書は、日本語の統語を「収束」と「展開」という概念を用いることによって、言葉の仕組みを単純明快に解き明かした文法書である。

2015/11/10 吉野勝美 名誉教授(工学研究科)

電気材料学・電気化学・物理化学特論 / 池田盈造講義録 (米田出版, 2015)

2015/10/15 中澤渉  准教授(人間科学研究科)

格差社会の中の高校生 : 家族・学校・進路選択 / 中澤渉, 藤原翔編著 (勁草書房, 2015)

2015/10/7 藤井英俊 教授(接合科学研究所)

Proceedings of the 1st International Joint Symposium on Joining and Welding : Osaka, Japan, 6-8 November 2013 / edited by Hidetoshi Fujii (Woodhead Pub, 2013)

2015/10/7 大前玲子 非常勤講師(全学教育推進機構)

体験型ワークで学ぶ教育相談 / 大前玲子編著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/10/7 竹内栄一 教授(工学研究科), 田中敏宏 教授(工学研究科)

高温材料プロセスにおける物質移動の基礎とケーススタディー : Metallurgical Mass Transfer from a lecture note of Professors Brimacombe and Samarasekera / 竹内栄一, 田中敏宏 (大阪大学出版会, 2015)

2015/8/25 竹中浩 教授(法学研究科)

言葉の壁を越える : 東アジアの国際理解と法 / 竹中浩編著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/8/25 工藤真由美 名誉教授(文学研究科)

日系移民社会における言語接触のダイナミズム : ブラジル・ボリビアの子供移民と沖縄系移民 / 工藤真由美, 森幸一編 (大阪大学出版会, 2015)

2015/7/30 Wolfgang Schwentker 教授(人間科学研究科)

Los samurais / Wolfgang Schwentker ; [traduccion de M.a Carmen Arias Rodriguez] (Alianza, 2015)

2015/7/22 竹中浩 教授(法学研究科)

言葉の壁を越える : 東アジアの国際理解と法 / 竹中浩編著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/7/17 森田浩 教授(情報科学研究科)

これだけ!実験計画法 / 森田浩著 (秀和システム, 2015)

2015/6/24 稲葉章 名誉教授(理)

エンゲル・リード物理化学 / Thomas Engel, Philip Reid [著] ; 稲葉章訳 (東京化学同人, 2015) 上巻

 物理化学を教授するうえで腐心するのは,学生諸君に興味をもってもらい,彼らが自発的な学習に臨める教材をどう提供するかである.これは分野を問わず言えることだが,物理化学のような基礎分野では特にそうである.本書では,熱力学はなぜ役に立つか(1.1節)に始まり,量子力学がなぜ必要か(12.1節),なぜ統計か(29.1節)と展開される.一見,非常にオーソドックスな教科書の構成をしているが,読者の疑問を先取りした問いかけが多数あり,これほど本文に「なぜ」が仕込まれた物理化学の教科書も珍しい.これに引き込まれて読み進むうちに基本原理を理解してもらいたいという,著者のしたたかな作戦が見てとれる.初学者が戸惑う波-粒子二重性や量子もつれ(重ね合わせ),不確定性原理については,箱の中の粒子やスリットによる干渉実験にこだわり,思考実験を含めユニークな説明で多くの紙面が費やされている.本書は全部で36章からなり,上巻は20章までである.

2015/6/9 中野耕太郎 准教授(文)

20世紀アメリカ国民秩序の形成 / 中野耕太郎著 (名古屋大学出版会, 2015)

2015/5/28 菅真城 教授(アーカイブズ)

アーカイブ基礎資料集 / 小川千代子, 菅真城編著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/5/27 友枝敏雄 教授(人)

リスク社会を生きる若者たち : 高校生の意識調査から / 友枝敏雄編 (大阪大学出版会, 2015)

 本書は、2001年に第1回調査を実施して以来、6年ごとに実施している高校生調査(調査票調査)のデータの計量分析の結果を、第3回調査(2013年)を中心にしてまとめたものである。本書の特色は次の2点である。第1は、3時点12年間のデータの分析によって、21世紀に入ってからの高校生の「規範への同調傾向の強まり」と「保守化の進行」を明らかにしたこと。第2は、第3回調査(2013年)で実施した「震災・原発」に関する意識の分析から、「文系の生徒より理系の生徒の方が原発支持である」「女子生徒の方が男子生徒よりも脱原発志向である」という興味深い知見が得られたこと。日頃私たちが若者に対して何となく抱いている感覚を、意識調査のデータにもとづいて客観的に解明することを試みた書籍である。統計分析の手法に慣れていない人には、因子分析、重回帰分析などをわかりやすく解説した「(コラム)調査票調査を深く理解するための基礎知識」が役に立つはずである。

2015/5/25  Beverley A. Yamamoto 教授, Bysouth, Don 特任講師(インカレ)

A handbook for enhancing english-medium program quality and practice : towards effective teaching,learning and assessment / authored and edited by Beverley A. Yamamoto and Don Bysouth (大阪大学出版会, 2015)

2015/5/25 福井康太 教授(法)

法理論の再興 / トーマス・ヴェスティング著 ; 毛利透 [ほか] 訳(成文堂, 2015)

 本書は、ドイツ法理論の著名な論者で、憲法、メディア法の大家でもある、フランクフルト・アム・マイン大学のトーマス・ヴェスティング教授の高著”Rechts Theorie”の邦訳である。ヴェスティング教授は、本書において、伝統的なドイツ法理論を乗り越え、ニクラス・ルーマンのシステム理論と格闘し、グローバルかつ流動的な21世紀にふさわしい法理論の可能性を問うている。この本は学生向けの教科書として書かれたと聞いているが、これを読むには高度の教養と法理論の歴史についての十分な知見、そしてルーマンのシステム理論についてのかなりの知識を必要とし、専門の研究者でも十分に咀嚼しきれないほど充実した内容となっている。これが学生向け教科書とは恐るべきことである。このため訳者は原著の叙述を読みやすい日本語に直すのに大変苦労することになった。もっとも、その結果、本書はじっくり腰を落ち着けて読む気があれば、どうにか内容を把握できる程度の難易度の訳書として仕上がっている(複数の方からのコメントによる)。訳者は京大教授で著名な憲法学者である毛利 透、成城大学教授でメディア法の第一人者である西土 彰一郞、大阪大学院法学研究科博士後期課程の川島 惟、そして私の4人。大阪大学の優秀な学生諸君に是非とも本書と格闘してもらいたい。

2015/5/25 藤目ゆき 准教授(言)

「慰安婦」問題の本質 : 公娼制度と日本人「慰安婦」の不可視化 / 藤目ゆき著(白澤社, 2015)

2015/5/22 高橋文治 教授, 浅見洋二 教授(文)

皇帝のいる文学史 : 中国文学概説 / 浅見洋二, 高橋文治, 谷口高志著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/5/21 生田美智子 名誉教授

女たちの満州 : 多民族空間を生きて / 生田美智子編 (大阪大学出版会, 2015)

2015/5/21 里内克巳 准教授(言)

それはどっちだったか / マーク・トウェイン著 ; 里内克巳訳 (彩流社, 2015)

 本訳書は、アメリカの国民作家であり、『トム・ソーヤーの冒険』や『王子と乞食』などで知られるマーク・トウェインが、晩年期に長く断続的に書き継いだ長編小説である。生前は未発表であったこの作品は、南北戦争前のアメリカ南部の田舎町を舞台とし、人種問題をプロットの一部に組み込んだ暗く苦みに満ちた物語が展開する。一般的な明るいイメージのトウェイン像を大きく裏切る異色作であり、国内外で長く黙殺されてきたが、盛期から晩年に至る作家の歩みを凝縮した〈隠れた代表作〉として位置付け、詳細な解説を付して訳出・刊行した。翻訳書を通して、トウェインの新たな魅力を発見してほしい。

2015/5/18 牟田和恵 教授

ジェンダー・スタディーズ : 女性学・男性学を学ぶ / 牟田和恵編 (大阪大学出版会, 2015)

2015/5/15 西原力 名誉教授

新ウェルネス栄養学 : 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」準拠 / 西原力編 (大阪大学出版会, 2015)

2015/5/11 尾鍋智子 特任准教授(未来)

通じる!科学英語論文・ライティングのコツ / 尾鍋智子著 (大阪大学出版会, 2015)

2015/4/30 平尾俊一 教授(工)

Functionalized redox systems : synthetic reactions and design of π- and bio-conjugates / Toshikazu Hirao editor (Springer, 2015)

 平尾俊一教授の大阪大学の退職を機にSpringerから出版され、平尾教授の研究業績を総括した英文著書である。機能性レドックスシステムの構築に基づいたオリジナリティーの高い有機合成反応、π共役系化合物および生物有機金属化合物などの設計・合成に関する研究成果をまとめています。

2015/4/23 岸田文隆 教授(言)

対馬宗家文庫史料朝鮮訳官発給ハングル書簡調査報告書 / 長崎県立対馬歴史民俗資料館編集 (長崎県教育委員会, 2015)

 対馬歴史民俗資料館の所蔵する新発見のハングル書簡類112通につき、写真とともに、翻刻・和訳・解説を付したものである。とくに朝鮮側倭学訳官らが日本側朝鮮語通詞の小田幾五郎に宛てたものが多く、1811年の朝鮮通信使対馬易地行聘交渉の外交の舞台裏を知るための好個の史料である。日朝関係史や朝鮮語史の資料として活用されることを望む。

2015/4/21 Abdurrahman Gulbeyaz(アブドゥルラッハマン ギュルベヤズ) 特任准教授(言)

言語と人間性 : コンフリクト社会に見る言語行為と多言語 = Sprache und Conditio Humana : Sprachhandlung und Mehrsprachigkeit in Konfliktgesellschaften / アブドゥルラッハマン・ギュルベヤズ責任編集 ; テレーザ・シュペヒト編集補佐 ; アブドゥルラッハマン・ギュルベヤズ [ほか] 著(松本工房, 2015)

2015/4/16 脇阪紀行 特任教授(未来)

混迷する東アジア時代の越境人教育 : コリア国際学園の軌跡 / 脇阪紀行著(かもがわ出版, 2015)

 2008年、茨木市に創設された学校法人、コリア国際学園は「越境人の育成」を掲げて、従来の民族教育を乗り越えて、国家の枠にとらわれずにアジア、そして世界で活躍するグローバル人材の育成をめざしている。中高6年間の一貫教育では英語、コリア語、日本語のトリリンガル教育に取り組んでいる。在日コリアン社会からなぜ、このような学校が生まれたのか。その背景や歴史をたどるとともに、緊張する東アジアの国際関係の中で揺れる卒業生のアイデンティティや学校経営の葛藤を追った。

2015/4/14 青天目信 助教(医)

レット症候群診療ガイドブック / 青天目信, 伊藤雅之編著(大阪大学出版会, 2015)

2015/4/10 沖田知子 教授(言)

アリスのことば学 : 不思議の国のプリズム / 稲木昭子, 沖田知子著(大阪大学出版会, 2015)

 出版150年後の今もなお子どもから大人まで魅了する『不思議の国のアリス』の作者のルイス・キャロルは、実はオックスフォード大学の数学講師、今でいう文理融合型の天才でした。本書は、この作品に込められた遊び心や面白さをことばと論理にこだわって読み解くものです。細かい語法や表現を複眼でじっとみる「虫の目」、鳥瞰して大きな構図や仕掛けをみる「鳥の目」、時代の流れをこえて尽きせぬ魅力をみる「魚の目」といった多様な視点から迫るとともに、読む人の好みに応じた読み方ができるように編集にも工夫をしています。あわせて、ささやかな仕掛けも用意しています。ことば学というプリズムを通して、キャロルのことばと論理の多彩な輝き(prisms)をとらえて、ことばの面白さを楽しく味わってほしいと思います。

2015/4/8 小川敦 講師(言)

多言語社会ルクセンブルクの国民意識と言語 : 第二次世界大戦後から1984年の言語法、そして現代 / 小川敦著(大阪大学出版会, 2015)

2015/4/7 池田光穂 教授(CSCD)

El mundo maya : miradas japonesas / Kazuyasu Ochiai coordinador ( Universidad Nacional Autonoma de Mexico, 2006)

星が降るとき : 三・一一後の世界に生きる = To see once more the stars : living in a post-Fukushima world / ヘザー・スワンソン, ライアン・セイヤー, 高橋五月, 内藤大輔編( New Pacific Press, 2014)

2015/4/7 山下仁 教授, 義永美央子 准教授, 植田晃次 准教授(言)

ことばの「やさしさ」とは何か : 批判的社会言語学からのアプローチ / 義永美央子, 山下仁編 (三元社, 2015)

 本書は大阪大学大学院言語文化研究科の教員および卒業生、在学生が中心となって編まれた論文集である。「やさしさ」を共通のキーワードにしながら、日本語教育、医療のことば、ろう教育、言語景観、震災と原発などのさまざまな事象にアプローチしている。言語や社会現象を研究の対象とするものが、それぞれの実践や思索、具体的な調査に基づいて、「やさしさ」という、古くて新しい価値 を再評価し、対話の可能性を提供する。

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