大阪大学図書館報 第58巻第1号(通巻201号), 2025.3

NEWS(2024.2~2025.2)

「2024年度学生と館長・副館長との懇談会」を開催しました

2024年12月11日(水)に、「2024年度学生と館長・副館長との懇談会」を開催しました。2023年度に初めてオンラインにて開催した際、附属図書館に現地参加会場を設けてほしいとの要望もあり、今回は外国学図書館(箕面キャンパス)を現地会場として、オンライン参加と併用したハイブリッド開催として実施しました。懇談会参加者は、本学学⽣6名、館長・副館長および図書館職員で、学生の参加方法は外国学図書館会場(4名)・オンライン(2名)となりました。

懇談会では、事前にいただいた以下のテーマを元に参加者から意見を伺い、図書館職員からの現状説明を行った後、参加学生と館長・副館長による意見交換が行われました。

■懇談会にいただいたご意見
  • 総合図書館のグループ学習室の予約・運⽤及びPC 設置場所について
  • 外国学図書館での⻑期貸出希望について
  • 外国学図書館の座席数について
  • 開館時間について
  • 蔵書の充実について

懇談会での意見交換の内容については、以下「学生と館長・副館長との懇談会」ページの「開催報告/ご意見・ご要望まとめ」および附属図書館各館で掲示していますので、ぜひご覧ください。

懇談会は今後も開催を予定しており、開催時は附属図書館Webサイト、附属図書館X(旧Twitter)、館内掲示等でお知らせいたします。館長・副館長に図書館についてみなさんの考えていることを直接伝えられる機会ですので、ぜひ参加をご検討ください!

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理工学図書館ネーミングライツ「Sky Innovation Studio(スカイ イノベーション スタジオ)」の協定期間が更新されました

大阪大学とSky株式会社が2022年4月より締結している、理工学図書館のネーミングライツに関する協定について、2025年3月で丸3年を迎え、2028年3月末まで協定期間の更新をおこないました。
対象施設である理工学図書館東館1階のラーニング・コモンズの愛称は、「Sky Innovation Studio (スカイ イノベーション スタジオ)」です。引き続きのご利用をお待ちしています。

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2024(R6)年度国立大学図書館協会地区協会助成事業実施報告
「新入生の迎え方―高大接続の現状から大学図書館の取り組みを再考する―」

2024(R6)年度国立大学図書館協会地区協会助成事業「新入生の迎え方―高大接続の現状から大学図書館の取り組みを再考する―」を対面およびオンライン(Webex)にて、2024年9月13日(金)に開催しました。近年の高大接続に関する調査結果の共有、および高大接続事業の最新事例の共有を通じて、新入生向けの取り組みや学習支援業務など今後の教学支援に関する企画立案に活かせる新しい視点を提供することを目的とし、国立大学図書館協会地区協会助成事業の助成を受け開催したものです。受講対象は、国立大学図書館協会近畿地区協会会員館および他地区大学図書館職員とし、91名が参加しました。

講演「「学校と社会をつなぐ調査」から見る高大接続の本質」 講師:溝上慎一 教授(桐蔭横浜大学)

桐蔭横浜大学の溝上慎一先生から、2013年から実施した「学校と社会をつなぐ調査」(通称:10年トランジション調査)を元に高大接続の現状などについて講演いただきました。

事例報告 高大接続の取り組み事例報告

高大接続の取り組み事例として、以下3校の大学及び学校図書館から報告していただきました。
 ①大学の高大接続取り組み事例―探究を軸とした連携活動の実践― 
  報告:吉本真代 特任講師(大阪大学)
 ②高校の高大接続取り組み事例 ―学校図書館を使う、テーマ自由の探究学習・卒業論文支援― 
  報告:山﨑勇気 司書教諭(清教学園図書館リブラリア)
 ③併設校を有する大学の高大接続取り組み事例―「アサーティブ入試」をめぐって― 
  報告:原田章 教授(追手門学院大学)

パネルディスカッション

講師の溝上先生、事例報告の吉本先生、山﨑先生、原田先生および本事業の企画立案者の日髙専門職員(大阪大学附属図書館)が、テーマに基づきパネルディスカッションを行いました。

感想など

参加者アンケートでは、「テーマに関連した様々な方面の方の話が伺える充実した内容でした」等のコメントをいただき、おおむね好評でした。高大接続に様々な立場から関わっている方々からのお話を聞くことができ、大学図書館として高大接続につながる学習支援に生かしていきたいと考えています。

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2024(R6)年度大阪大学図書館職員研修実施報告「未来の知識・未来の図書館」

2024(R6)年度大阪大学図書館職員研修「未来の知識・未来の図書館」を対面およびオンライン(Webex)にて、2024年12月24日(火)に開催しました。研修では、図書館職員の成長と方向性・これからの図書館運営の目指すところなどについて講師による基調講演、本学図書職員による発表、他大学図書館職員も交えた討論会及び意見交換会を実施し、今後の図書館業務や当館で策定予定の将来構想にも生かせるような新しいアイデアの獲得や既存のアイデアの拡張を目指しました。受講対象は、大阪大学の図書館職員および他大学大学図書館職員とし、110名が参加しました。

基調講演「図書館員の視座と文献到達可能性」宇陀 則彦 教授(筑波大学)

筑波大学の宇陀則彦先生から、著作「図書館員の視座と文献到達可能性(『図書館員の未来カリキュラム』青土社、2023,p.123-142)」をもとに、図書館員の視座や未来の図書館システムについて講演いただきました。

話題提供

研修企画立案者の日髙専門職員(大阪大学附属図書館)が、「主題知識を持つ情報専門家への成長とその育成―「ドメイン分析」の導入私案―」と題して、これからの図書館職員の在り方について発表を行いました。

討論会・意見交換会

討論会では、講師の宇陀先生および発表者の日髙専門職員、本学図書職員、国立大学図書館協会近畿地区助成事業「きみが図書館を変えてみないか(キダカミ)」実行委員メンバーを登壇者として、研修テーマに関する討論を行いました。また、討論会終了後、現地会場参加者と講師の宇陀先生とでさらなる意見交換会を行いました。

感想など

参加者アンケートでは、「図書館職員としてどうあるべきか等について改めて考える機会をいただけた」等のコメントをいただき、おおむね好評でした。大学および大学図書館を取り巻く環境がめまぐるしく変化していく中で、それぞれの職員が図書館の役割について考えていくことができれば、変化にも対応していけるのではないかと感じました。

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