ここでは雑誌論文・一般雑誌記事の探し方を紹介します。雑誌論文と一般雑誌記事の探し方は似ていますが、内容や使用場面は大きく異なります。内容や使用場面の違いについては、以下のページをご覧ください。
また、雑誌論文・一般雑誌記事の探し方については、講習会・ガイダンスで分野ごとに取りあげています。過去の教材は以下からご覧ください。
講習会・ガイダンスの教材:卒論・修論レベル(学部3~6年生、博士前期課程・修士課程)
テーマに合う雑誌論文・一般雑誌記事を探し出す
研究テーマに合致する雑誌論文・一般雑誌記事を探すために、主な方法として以下の2つがあります。
データベースで検索する
文献データベースは、世の中にどのような文献が発表されているのかを探すためのツールです。データベースにはそれぞれ、収録対象国や分野などの守備範囲があるため、検索対象に応じて使い分ける必要があります。
大阪大学で契約しているデータベースは、以下のページから利用できます。ご自宅などキャンパス外からご利用の際は、各データベース名の横の「Off Campus Access」から大阪大学大学個人IDでログインしてください。
主な文献データベース
分野 | 国内論文 | 海外論文 |
---|---|---|
全分野型 | CiNii Research 雑誌記事索引集成データベース |
Web of Science Scopus |
医学・歯学・看護学 | 医中誌Web | MEDLINE |
自然科学・工学 | JDreamIII | |
化学 | SciFinder | |
文学・言語学 | 国文学論文目録データベース(国文学のみ) 日本語研究・日本語教育文献データベース(日本語学のみ) |
MLA International Bibliography |
経済学 | EconLit | |
教育学 | 教育研究論文索引 | ERIC |
社会学 | SocIndex | |
法学 | Index to Legal Periodicals & Books | |
心理学 | PsycINFO |
Point 全分野型と特定分野型
全分野型のデータベースがあれば特定分野型のデータベースは要らないのでは?と思われるかもしれません。特定分野型のデータベースのメリットとしては、全分野型よりもその分野ではより多くの論文を収録していたり、より高度な検索機能があったりする点です。例えば、同じキーワードを入力したときにどんな論文がヒットしてくるか、見比べてみるのもいいでしょう。
参考文献をたどる
雑誌論文には、著者がその論文を書く上で参考にしたり、引用したりした文献(参考文献・引用文献といいます)が明記されています。有用と判断した論文から引用・参考文献を更にたどることで、研究の流れをつかんだり、より詳細な研究状況を得たりすることができます。
Point ある特定の論文が発表後にどのような研究へと発展・影響を与えていったか(どのような論文に引用されていったか)を確認することも、研究状況を把握するためには重要で、それを可能にするのが引用文献データベースです。主な引用文献データベースとしては、Web of ScienceとScopusがあります。
特定の雑誌論文・一般雑誌記事を入手する
入手したい雑誌論文・一般雑誌記事が具体的に決まったら、以下のどちらかの方法で入手先を検討しましょう。
Point 雑誌と論文の関係性
学術雑誌であっても一般雑誌であっても、通常ひとつの号に複数の論文・記事が収められています。また、何巻何号という2 段階のナンバリングがなされ、 1 年ごとに巻が 1 ずつ増えていく雑誌が多いです。とくに引用文献・参考文献をたどる場合は、その論文・記事が「どの雑誌の何巻何号の何ページに掲載のものか」という情報を正確に読み取ってから、入手作業を開始しましょう。
雑誌と論文の関係性の模式図
方法1:データベースの検索結果から
大阪大学で契約している多くの文献データベースでは、検索結果にいちょうマークが表示されます。いちょうマークをクリックした先の「大阪大学電子リソースリスト」の画面にて、以下のi~iiiの順番で利用方法を確認します。
- 「本文を見る」の箇所
電子ジャーナル(オンラインで読むことのできる雑誌)が利用できるかどうかを判定しています。
枠の下のグレーのAvailable from の部分を確認し、読みたい論文が利用可能範囲に入っている場合は、GOボタンをクリックして利用できます。 - 「大阪大学の所蔵を確認する」の箇所
大阪大学に紙の雑誌が所蔵されているかどうかを判定しています。
雑誌名をクリックすると大阪大学蔵書検索(OPAC)の画面に行きます。読みたい論文の載っている号の所蔵があるかどうかを確認したうえで、利用してください。 - 「学外から文献を取寄せる」の箇所
紙の雑誌の所蔵も無い場合は、ここのリンクから論文・雑誌記事の複写取り寄せを申し込むことができます。
方法2:大阪大学蔵書検索(OPAC)から
参考文献リストの情報から直接入手したいときはこの方法が便利です。
まず、大阪大学蔵書検索(OPAC)を「雑誌名」で検索します。論文の題名では検索できないので注意しましょう。
紙の図書だけでなく、電子ジャーナル(オンラインで読むことのできる雑誌)もまとめて検索できます。検索してヒットした場合、読みたい論文の載っている号が利用可能範囲に入っていることを確認のうえ、ご利用ください。
Point 最寄りの図書館にない雑誌については、論文・記事ごとの複写の取り寄せができます。雑誌そのものの取り寄せはできません。詳しくは以下のページをご覧ください。