大阪大学大学院生の研究活動に役立つ、一歩進んだ図書館活用法をご案内します。
研究を進めるためには、自分が扱うテーマについて、すでにどのような研究が行われているかを把握する必要があります(「先行研究調査」といいます)。データベースを利用することで、文献調査を効率的に行いましょう。利用できる文献データベースの特徴を知っておくことも有効です。
※データベースを利用する場合は、附属図書館Webサイトから。⇒大阪大学で利用可能なリソース
文献収集において、有用と判断した論文の引用・参考文献をたどることは大切な作業です(「芋づる式」と呼ばれます)。一方で、ある特定の論文が発表後にどのような研究へと発展・影響を与えていったか(どのような論文に引用されていったか)を確認することも、研究状況を把握するためには重要で、それを可能にするのが引用文献データベースです。さらに、代表的な引用文献データベースである「Web of Science」では、学術雑誌の「インパクトファクター」も確認できます。これは各雑誌の掲載論文の被引用回数をもとに算出される評価指標で、研究成果をどの雑誌に投稿するかを考える際の目安のひとつにもなります。
データベースを検索する際、キーワードの選択・指定は、得られる結果に大きな影響を与えます。加えて、一つの概念を表すことばにはいくつかの言い換えが存在することがしばしばです。こうした問題をカバーするのが「シソーラス検索」です。主に収録分野が特定されたデータベースにはこの機能が備わっており、似た概念をまとめた「統制語」によって網羅的に文献等を検索することができます。
附属図書館Webサイトから、リソースを利用しましょう。
大阪大学で契約しているデータベースは、附属図書館ウェブサイトトップページの「データベース」から利用できます。
キャンパス外から利用できるデータベースもあります。検索窓下の「キャンパス外から電子リソースを使う」から、大阪大学個人IDでログインして接続してください。
クイックサーチの「まとめて検索」から、大阪大学蔵書検索(OPAC)や契約データベース等をまとめて検索できます。
媒体、言語、大阪大学での利用可否を問わず、広く学術文献を検索できます。
ただし、大阪大学で契約している全てのデータベースが検索対象であるわけではありません。
また、各データベース固有の機能(引用検索やシソーラス検索など)は無効になります。
データベースの検索結果画面などに表示されます。ワンクリックで、入手手段の候補を一度に確認することができます。Osaka Uアイコンをクリックすると、下記のようなナビゲーション画面が開きます。
インターネット上で個別の論文を同定するために付けられた番号です(例10.1111/1467-9280.00489)。
CitationLinkerでは、DOIで検索して、大阪大学での利用可否を確認することができます。
附属図書館Webサイト>「電子ジャーナル」>「詳細検索(電子リソースリスト)」>「CitationLinker」タブ
※PubMed ID(PMID)、医中誌Web文献番号でも、CitationLinkerで同じように検索・確認できます。
データベースで検索した資料は文献管理ツールなどを使って整理しておくと、論文を書く際などに便利です。
文献の情報をストックするだけでなく、Microsoft Word ファイルなどへ、引用・参考文献リストを挿入する機能を持つツールもあります。よく使われるものを、附属図書館Webサイト「文献管理ツール」のページでご紹介しています。
取り寄せの申込受付と引渡しの窓口時間は、平日9:00-17:00です。
申込みはWebサービスでも受け付けます。⇒Webサービス
附属図書館WebサイトトップページのWebサービスから、次の手続きができます。
※指導教員の許可を得てWebサービスで公費(運営費交付金)を使うことができます。
初めて使う場合、受け取りを希望する図書館のカウンターでの登録が必要です(平日9:00~17:00)。
附属図書館Webサイト 「資料を探す」>「大阪大学学術情報庫OUKA」
大阪大学の教育研究活動から生み出される論文などの学術成果を電子的に保管・公開するサービスです。大阪大学の大学院生(博士後期課程)であれば、OUKAで研究成果を広く世界に公開することができます。ぜひ積極的にご利用ください。なお、2013年4月以降に学位授与された方の博士学位論文についても、原則OUKAで公開されています。
レファレンス・スタッフが随時、相談・調査に応じています(平日9:00 ~ 17:00)。研究・学習に必要な文献や情報に関することを、ご相談いただけます。お気軽に各図書館のカウンターまでお越しください。メールでも受け付けます。また、総合図書館と生命科学図書館では、オンライン調査相談も受け付けます。
開催予定の講習会・ガイダンスのご案内です。
図書館で作成したe-learning教材や、過去に実施した講習会・ガイダンスの教材を掲載しています。