大阪大学図書館報 第57巻第1号(通巻200号), 2024.3

NEWS(2023.2~2024.2)

大阪大学外国学図書館の取り組みが、令和5年度国立大学図書館協会賞・大阪大学賞を受賞しました!

本学箕面キャンパスの船場地区移転に伴い、2021(令和3)年5月に開館した「箕面市立船場図書館」は、大阪大学が指定管理者として管理運営を行っている、大学図書館と公共図書館の蔵書や機能を兼ね備えた国内初の図書館です。

開館以降、入館や貸出などサービスの利用実績は増加しており、大学および大学図書館のリソースを活用した地域貢献のイベント等の活動などに努めていることなどが評価され、令和5年度国立大学図書館協会賞、令和5年度大阪大学賞(大学運営部門)を受賞いたしました。

今後も、大学図書館としての活動ならびに地域へ貢献できるような活動を広く続けていくことを目指していきます。


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理工学図書館ネーミングライツ「TPSCo Commons」「TPSCo Lounge」の協定が更新されました

2021年1月25日に締結した理工学図書館西館1階のネーミングライツ、愛称「TPSCo Commons (ティ・ピィ・エス・コ コモンズ)」「TPSCo Lounge(ティ・ピィ・エス・コ ラウンジ)」について、大阪大学とタワーパートナーズセミコンダクター株式会社(TPSCo)は協定の更新を行いました。新たな協定期間は、2024年2月1日から2027年1月31日までの3年間です。

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令和5年度附属図書館職員研修実施報告

令和5年度附属図書館職員研修「図書館の危機管理~利用者対応を中心に~」を対面およびオンライン(Webex)にて、2023年8月31日(木)に開催しました。対象は、大阪大学の図書館職員、箕面市立図書館職員、箕面市立船場図書館業務委託会社スタッフとし、43名が参加しました。

※過去の講演会のプログラム等は「職員研修」に掲載しています。

講演「図書館の危機管理~利用者対応を中心に~」千錫烈(せん すずれつ)氏(関東学院大学)

 

図書館のリスクマネジメントに造詣の深い関東学院大学の千錫烈先生から、図書館の危機管理対策について講演いただきました。講演では、図書館利用者の権利について説明があった後、様々な問題行動について過去の事例やテキストマイニングの手法で公共図書館での事例を分析結果を元に対策・予防策についてお話いただきました。また、実際にリスクが発生した際の適切な対応や考え方について講演いただきました。

グループワーク

講演の後に参加者をグループに分け、これまで対応した事例の共有や対応について検討・発表するグループワークを行い、講師から各グループの発表内容について、対処法等のコメントをいただきました。参加者が持ち寄った様々な事例を共有し対応を話し合うことで、より実務に添った危機管理の対応について学ぶことができました。

参加者の感想

参加者からは、「具体的な事例を挙げて説明していていただいたので、大変わかりやすかった」「リスクの大きさや頻度などから評価し、対応を考えるという方法がわかりやすく、実際の業務に活用できそうだと感じました」などの感想があり、リスクマネジメントに対する理解を深めるよい機会となりました。